グレイヘア・チャレンジ
去年の4月頃からグレイヘア・チャレンジをしています。今日はこれまでの10か月を振り返って、気付いたこと、感じたことなどを書いていきます。
グレイヘア・チャレンジを始めるまで
このチャレンジを始めた直接のきっかけは、コロナの影響でなかなか外出ができなくなったことなのですが、その前からずっとずっとグレイヘアにしたいなあ、という願望はあったんです。私は今40代半ばなのですが、20代のころから白髪は出始めていて、ずーっとカラーリングをしていました。色々試してきましたが、白髪染めの〝ザ・染めてます”という感じは嫌で、最後のほうは仲の良い美容師さんと相談して、白髪染めは使わずに、髪の色をかなり明るくして、ハイライトやローライトを入れて白髪が出てきてもごまかせるカラーにしていました。腕の良い美容師さんのおかげでそのスタイルも素敵でとても気に入っていたのですが、3~4週間に1回は根元のリタッチをしなければならず、髪も痛むし、面倒くさがり屋&自称ナチュラリストの私はどこかでやめたいなあ、と思い続けていました。でも、周りに相談しても「まだ早い!」と言われたり、特に母や母のお友達から「男性に出会うのにもやっぱり見た目は大事よ~(私は独身なので)。グレイヘアにするのは70代だってまだ早いくらいよ(二人は70代)!」と言われ、周りの目も気になって、なかなかやめれないでいたのでした(こういう人はきっと多いのでは?)。
でも、以前から男女問わず素敵なグレイヘアの人を見るのが大好きで(男性の若白髪もセクシーですよね?)、グレイヘアへの憧れはずっと胸に温めていました。パリマダムのグレイヘアを紹介している「パリマダム グレイヘア スタイル」(主婦の友社)を買って眺めたり、海外の気になるグレイヘアの方をインスタでフォローしたり、ピンタレストで好みのグレイヘアの人を見つけては保存したりして、自分のなりたいグレイヘアのイメージを膨らませていました。ちなみに私の憧れは、日本人だったらファッションデザイナーの島田順子さんや、素敵なお財布をデザインされている(私も愛用中!)ヒロコハヤシさん、海外の方ではスタイリストのVeronique TristramさんやBritish VogueのSarah Harrisさん(Sarah Harrisさんは、恐らく30代?若いのにグレイヘアのギャップがとても素敵です)など。皆さん、個性があって堂々としていて、「ただものではない感」があり、めちゃくちゃ格好いいんです!
という感じで、グレイヘアの憧れは募るばかりだったのですが、周りの目が気になる…う~ん、どうしよう…となんとなく思っていた時にやってきたのがまさかのコロナ渦でした。
グレイヘア・チャレンジスタート!
確か昨年4月にリモートワークが始まって、美容院に行けなくなり、白髪がじわじわ伸びてきました。鏡を見たら白髪が出ている感じもなんか良い気がした私。でも現在家族から離れて地方で一人暮らしをしており、客観的に素直な意見を言ってくれる人が周りにいなかったので、5月末ごろに身近な友人&双子の姉(私にとってのピーコ達、って古いですね)に自撮りの写真を送って「思い切ってグレイヘアに移行しようと思うんだけど、どう思う?」と聞いてみました。友人は「私は好き!ステキ。染めるのはいつでもできるから、チャレンジしてみたら?」との反応。姉は「かっこいい気もするし、少し老けて見える気もする…でも艶っぽいシルバーヘアもかっこいいんじゃない!?」と多少の温度差はありつつも概ねポジティブだったので、「やってみよう!」と決心したのでした。
美容師さんの反応
さて、グレイヘアに移行するためには、美容師さんの協力が不可欠。6月下旬に超久々に美容院に行き、グレイヘアに移行したいと相談を持ちかけました。そしたら「この間街で(私を)見かけて、白髪がいい感じだなあ、って思っていたんですよ!」と前向きなコメントが!!!う、嬉しい…。今お願いしている美容師さんは私と同世代位の男性の方なのですが、異性の方にポジティブなコメントをいただけたこともとても大きな励みになりました。そこでこの日はカットのみで終了!本格的なグレイヘア・チャレンジが美容師さんとの二人三脚で始まりました。
ちなみに私の場合、白髪の比率は全体の40%くらいだそう。前髪のあたりに白髪が集中していて、後ろはまだ黒髪のほうが多い感じ。そして白髪の色は黄色っぽくなく、きれいな白(これは嬉しかった)。前髪部分の白髪が良いアクセントになっているのでは?と自分では気に入っています。ヘアスタイルは前髪なしのロングで、お団子ヘアが定番。きれいに伸びるまでは引き続きお団子ヘアを中心にしていこうと思っています。
家族の反応
グレイヘア・チャレンジを始めてしばらく経った夏休み。久しぶりに実家に帰省しました。両親にはグレイヘア・チャレンジについては何も伝えていなかったので、内心ドキドキしながら家に帰りました。
そうしたら!意外にも父から「それ、白髪なの?いいんじゃない?」との好意的なコメントが!!!これにはびっくり。うちの父は保守的な人なので、娘のグレイヘアは気に入らないんじゃないかな…と思っていたのです。父は娘から見てもとてもきれいなシルバーヘアの持ち主なので、そんな父が褒めてくれたのも嬉しかった。
母ははじめは何も言わず、しばらく経ってから染めていない私の髪について触れてきました。母はおしゃれが大好きで、70代の今でも毎日きれいにお化粧をして、髪もきれいに染めています。そんな母とはおしゃれの話をしたり、一緒に買い物に行ったリする仲。洋服やヘアスタイルなどに悩んだ時もアドバイスをしてもらうことが多いので、私の考えを伝えたところ、理解してくれました。恐らく大賛成ではないと思うけど、いつでも私の決断をサポートしてくれるので、私のチャレンジについて理解を得られてまずはホッとしました。
これで実家には心置きなく帰れるようになりました 笑。
他人の反応
身近な一部の人以外、私のチャレンジについて大っぴらに話すことはしていなかったのですが、私の白髪がじわじわと伸びてくるにつれて、やはり人の目に留まるようになってきました。ありがたいことに、今のところネガティブなコメントを言う方はいないです(恐らく、グレイヘアに好意的でない人は、黙って見守ってくれているんだと思います)。職場でも「きれいなグレイヘアね!私もそんな風になるといいんだけど」とイギリス人の同僚が褒めてくれたり、年上の方も「なんかいい感じ」と言ってくれたり、意外と好評です。でも、今後コロナが終息してまた出歩けるようになった時、久しぶりに会う友人や同級生や知人などにどう思われるかな?と今からドキドキしています。
自分との闘い
グレイヘアに対する自分の思いは、日によって変わります。鏡を見て「いい感じ!」と思える日もあれば、外出先でふと鏡などに映る自分を見て「げっ!」と思う日もあり…グレイヘアは素敵だ!私はグレイヘアでもカッコよく若々しい女性を目指すぞ~!と思いつつ、やっぱり世間の「白髪は隠すもの、特に女性は」といった刷り込みが気になってしまうこともあります。そんな時はインスタグラムやピンタレスト、先ほども紹介した「パリマダム グレイヘア スタイル」などで素敵なグレイヘアの先輩達の姿を見て、「私もこうなるぞ!」と勇気をもらっています。作家のAnnika Von Holdtさんのインスタもフォローしていて、この方もめちゃくちゃ美人でカッコいいのですが、グレイヘアに関するコメントなども載せていらして、読んで勇気をもらっています。
傷んだ髪と健康な髪の落差が気になる問題
チャレンジを始めて6か月ほど経ったころ、上から生えてきた白髪&健康な黒髪と、これまで染めていた明るく傷んだ髪の落差が目立ち始めました。下ろしてみると色も質感も全然違って酷い有様!たまには下ろしたいし、何とかならないかなあ、と美容師さんに相談しました。そこで提案してもらったのが、「明るく傷んだ髪のほうにローライトを入れる」という作戦。ローライトとは、ハイライトの逆で暗い色を使ってスジスジを入れること。べたっと全体に入れてしまうのではなく、スジスジと黒を入れることで、上とのつながりが多少自然になりました。白髪の部分はいじらないのも嬉しい。しばらくは伸びた部分は切りつつこの作戦で行く予定です。
グレイヘアは艶が命
白髪はピンピンしたり、変なうねりがついていたりと扱いにくい場合もあります。そういうこともあってか、グレイヘアは艶が命ね!と気づき、お団子ヘアにするときはオイルやワックスで艶を出すようにしています。今は私の敬愛する服飾ディレクターの岡本敬子さんが使っていると書いてあったuka hair wax glossy nuanceを使っています。これから色々試してみる予定です。
最後に
と、グレイヘア・チャレンジを始めてからの10か月を色々振り返って書いてみました。まだまだ道半ばで、すべての髪がグレイヘアになるには恐らくあと1年以上かかると思いますが、早く染めた部分の髪がなくならないかなあ、とその日を待ち望んでいます。髪がきれいになったら、ダウンスタイルももっと楽しみたいし、昔表参道のヨウジヤマモトの店頭に立っていらした、白髪のスパイラルパーマヘアがとっても素敵だったマダムみたいに、またパーマかけてもいいなぁとか(私も以前スパイラルパーマが定番でした)色々と夢想しています。
グレイヘアにするかしないかは、本当に個人の自由だと思います。私もカラーリングしたきれいな髪も好きですし、また気が変わってカラーリングする日も来るかもしれません。でも今は楽しみながら、グレイヘア・チャレンジを続けていきたいと思います!