1.2.の、3

風が私の体を揺らしている


ふるえているのは私じゃない
強くたたきつけるこの風のせい
ああ、足場がどんどんなくなってく
不安定になる
はやく解脱したい
頭に輪が掛かった、そんな気がした


・転・

ナイトメア
ナイトメア
誘導灯の赤色に向かって
醒めないリアルのナイトメア
衝突する期待と機体と
こどもな私
こんなにも熱帯夜、ゆらりゆらり
ああ、正して、お願いだから
そう、突き落として、それが正解なの


・転・

わたしはむかしからことばをつむぐことがにがてだった


浮遊感が私を殺した 浮遊感は私を生かした

そうやって生活の隅にもぽつりぽつり憂鬱と思考回路をオトして
拾うの朝に 疲労と共に 昼の太陽が蝋の羽根を焦がして ああ、臭い 臭い
「それでもこれが正解だというのなら」
夢を消してみせようか
それこそ君の信じる魔法使いみたいに さあ

不安感オキシトシン

夢で私絶対ここに来ていたの、嘘じゃないわ。
愛する気持ちと殺したい気持ちが混ざって混ざって混ざって着色の邪魔をする
まねっこマネキン、金金きんぎょは泡を吐く
あたしさかなだから あたしさかなだからあなたをこの世界を 近々海に沈めようと思っているの 魔女が微笑んで黒猫が路地裏を横切った

空気中に私の全てが分散して雨になって、あなたの脳に降霊するの。


ぱん


「さよならレイディー、また来世」

              滲んでいくのは血と涙とそれから


#夢のような夢

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