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骨盤底筋と関連が深い股関節外旋筋群を知ろう(特に内閉鎖筋)

こんにちは、川崎市で開業している
鍼灸マッサージ師のかわなです鍼灸や操体法をベースにした施術を行っています。noteでは骨盤底筋をキーワードにセルフケア情報や健康お役立ち情報をお伝えしています

今回は、骨盤底筋と関連が深い股関節外旋筋群について、そして特にその中の「内閉鎖筋」についても詳しく見てみましょう。
骨盤底筋だけでなく周囲の筋肉や神経などの働きや構造を知ることにより
からだの内側をより具体的にイメージできるようになります。

セルフケアを行う時、自分の動きや感覚を観察するとき、よりリアルに具体的に自分のからだがイメージできるとコンディショニングやエクササイズの効果が上がりやすいといわれています。

なにより、少しでも詳しく自分のからだの情報を知った方が、より楽しく 面白く自分と向き合えると思っています。

股関節外旋筋群とは


言葉の通り主に股関節を外旋させる動きに関わる筋肉群です。
表層の大きい筋肉 臀筋群の下層 深いところにあるインナーマッスルです。主に6つの筋肉から構成されて、骨盤から大腿骨の付け根後ろ側(大転子)に付着しています。筋肉の走行は大まかには地面と水平、大腿骨長軸に対して垂直に横に張り出したような形状をしています。

働きとしては、動きは股関節の外旋の動きを司りますが、姿勢維持や関節の安定性にも関わっていて、その横に張り出した走行から 建築物の梁のように骨盤や股関節の安定にも関わる筋肉といわれています。

内閉鎖筋

そのような外旋筋群の一つ、内閉鎖筋について解説します。
骨盤の内側面を覆っていて小坐骨孔から骨盤の外にでて股関節部 大腿骨の後ろ側(大転子)に付着しています。そして骨盤底筋の深層の部分肛門挙筋と多く接地面を有しています。

ヒューマン・アナトミー・アトラス2023より改変
ヒューマン・アナトミー・アトラス2023より改変

Anatomy Lab より


肛門挙筋腱弓


ヒューマン・アナトミー・アトラス2023より改変

内閉鎖筋と肛門挙筋の境目は肛門挙筋腱弓としてしっかりとした腱組織となっていますが構造的には肛門挙筋はこの腱弓に付着してそこからぶら下がっているような構造をしています。骨盤内での骨盤底筋の支持組織なんですね。

ヒューマン・アナトミー・アトラス2023より改変

陰部神経管(アルコック管)


後ろからの図 右の腸骨尾骨筋を除くヒューマン・アナトミー・アトラス2023より改変

陰部神経は骨盤底筋の動きと感覚を司る神経です。
その走行は、腰椎5番、仙骨上部からでて大坐骨孔の梨状筋下口を通って骨盤を出て
仙棘靭帯の後方を通り、小坐骨孔から骨盤内に再び入り、内閉鎖筋の内側を通る 陰部神経管を通ってその先の筋肉や皮膚に分部していき、骨盤底筋の運動と感覚の大部分を支配します。(なぜか複雑な走行ですね、)

ですから内閉鎖筋のコンデション(構造的にも 機能的にも)が
骨盤底筋のコンデションに大きく影響するのが分かりますね。

代表的な腰痛の一つ 坐骨神経痛の中にはもしかしたら陰部神経のトラブルのケースも交じっているかもしれませんね、ここは要注意です、

次回の記事では
自分の内閉鎖筋のコンデションを観察したり、
整える方法について書きたいと思います。

おたのしみに!

毎月2回
オンラインで操体法を使った、骨盤底筋調整のセミナーを開催しています。
ご興味のある方はこちらをご参照くださいね。

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