バンダイ「ホームダービー」〜「なつかし断捨離日記」
みなさん、こんにちは。
ケイズハウスのなかの人です。
ケイズハウスは、実家じまい(相続)や
マンスリーマンションを得意とする不動産会社です。
古ぼけてしまった大切な実家。
まるでタイムスリップしてしまったかのような子供部屋。
親と子の未来を見据えた断捨離は、宝物と感動でいっぱい。
このコラムでは、昭和の昔、
こどもたちには「ちょっとだけ手の出しにくかった」
ベストセラー商品の当時の価格や時代背景を探りながら、
その魅力を語っていきたいと思います。
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今、家の隣で下水道の工事をしていて、朝から晩まで、この原稿を書いている時にも「ガガガガ」という絶え間ない爆音に悩まされているのですが、この爆音に負けるとも劣らない音を発するおもちゃがありました。バンダイの「ホームダービー」です。
「ガガガガ」という爆音とともに前後にスライドするプラスティック製のレールの上を鉄製のミニュチュア競走馬が「なんとなく」滑り走り「たまたま」ついた順位を競うゲームなのでした。
出走馬は、シンザン、タケシバオー、スピードシンボリ、トサミドリ、トキノミチルなどの全8頭。なんせ偶然任せなので、どの馬が強かったまでは覚えていませんが、1960年代に活躍し、当時から「伝説の名馬」となっていたシンザンや、名前のかっこいい(と思った)スピードシンボリあたりを勝手に応援していたような気がします。
発売当時(1971年)の価格は4800円。現在の価格に直すと約1万4000円です。
意外に高い。
偶然による動力を生かすという構造なのですが、紙相撲のように「トントントン」という地味な人力ではなく、でっかい乾電池駆動の機械仕掛けにした分がこのお値段。私が8歳の時に買い与えられたおもちゃなのですが、当時にしても先鋭だったのか「無駄」だったのか。たしかに、けっこう熱中はしたけれど、大げさなおもちゃのわりには、すぐに飽きたような気もしています。
それにしても、今でも思い出せるあの爆音。子どもの遊び声までが「騒音」とされる今の世の中で再び脚光を浴びることはないでしょう。そういう意味でも懐かしい商品です。
では、また、次回をお楽しみに。