走る

これから走っていく道は

こんにちは。きしめん( @ksmn4747 )です。

わたしは2018年12月に会社を辞めて、フリーランスになったばかりの駆け出し個人事業主です。

23歳になる年に入社した会社で2年半ほど働いて、身勝手でわがままな自分の感情に従い、フリーランスという働き方を選択しました。
その選択に、後悔はありません。

人生は選択の連続なのだと、誰かが言っていた気がします。
わたしも、そうなのだろうと思っています。
物心つく前の自分のことなんてわかりゃあしませんが、少なくとも、親の言うことを聞こうと思ったのも、周りに身を任せようと思ったのも、誰かに洗脳されたり操られていたりしたわけではなく、まぎれもなくわたし自身の意志です。
当時の自分はそんな意識はまったく持っていなかったのだとしても、「周りがそうしているなら、わたしもそうしよう」と動いていたのは、わたし自身の意志です。
親に勧められたから、友人に教えてもらったから、など、いくらでも言い訳はできるかもしれません。
けれども、受験勉強をして、大学へ進学し、就職活動をして、会社へ入社することを、最終的に選んだのはわたし自身です。

そう、まぎれもなく、わたし自身が選んだ道を、これまで歩いてきたのです。

しかし、これまでのわたしは、「自分で選んだ」という実感を一切持てずにいました。
「あの人に言われたから」。「みんなそうしているから」。「やらなきゃ困ったことになるから、仕方なく」。
まるで、「これはわたしの意志ではない」かのような言い訳をしながら、学校へ通い、勉強をして、部活動に勤しみ、就職して、会社に入って働いてきました。

もちろん、わたし自身が「やりたい」と思って取り組んできたこともあります。
マンガが大好きで、読んでは真似をして描いて、画材道具を揃えたり知識を身につけたりして、いつか同人誌を作ってみたいと夢を見たこともありました。
友人との交流が楽しくて、帰り道にカラオケやファミレスに寄って、他愛のない会話で盛り上がって、帰宅時間が遅くなることもありました。

しかし不思議なことに、それすらも薄っぺらく感じてしまうほど、今のわたしは、明確に、「自分で道を選んだ」という意識を持っています。

理由や要因はさまざまあるでしょう。

会社で働いているとき、ミスや問題ばかりで、とてもつらい思いばかりをしていました。他の社員に迷惑をかけて、解決しようとしても空回り。いつしか素直に人の話を聞けなくなってしまい、自分のわがままを通そうとしてしまう問題児になっていました。
そんな苦しい状況から逃れたい一心だったのかもしれません。わたしはこんな思いをしたくて働いているのではないと、心の中で叫びながら生活していました。
明確な目標を決めず、なんとなくで会社を選んで、就職した後の自分の駄目さ加減をなかなか受け入れられずにいるのを、「自分で選んだわけではない」のだと必死に言い訳をしていました。

かといって、これまでの自分は「何かを自分で選んで進んできた」という意識を持っておらず、「何かを自分で選ぶ」という経験を積んでいないと思い込んで、勝手に「何かを自分で選ぶ」ことの責任の重さを恐れていました。
「何かを自分で選ぶ」ことに対しての恐怖や不安が拭えず、目をそらし続けて、代わりに自分以外のものへ責任転嫁をして、文句を言いまくっていたのです。
なんなら「誰か、最適な道を選んで指し示してよ。わたしに行くべき道を教えてよ」とさえ思っていました。

しかし、わたしはあるとき急に、「どうしても選びたい道」を見つけました。

急に、とは言いつつも、オンラインコミュニティとの出会いをきっかけにして、「これまでもこれからも、自分の行く道は自分で選んでいる」ということを少しずつ学んでいた経緯があってこその発見だと思っています。自分の道は自分で選び取っていくのだ、受動的にではなく、能動的・主体的に、と。

その「どうしても選びたい道」こそが、今のわたしの理想としていることです。

『 好きなように生きる 』

こう言葉にすると、ただのわがままだと思われてしまうかもしれません。
「そうは言っても、ねぇ」「いい大人がそんな」と、苦い顔をされてしまうのかもしれません。

けれども、わたしはどうしても、自分の好きなように生きてみたいと、心の底から思うのです。

好きなものを、心の底から「好き」と言いたい。
「やりたい!」と思ったことを、100%のチカラで取り組んでみたい。
罪悪感を持たずに、自信を持って胸を張って、わたしの好きなことを、好きなように、好きなだけできるようになってみたいのです。

わたしは「好きなように生きる」べく、会社員を辞めることに決めました。フリーランスとして生計を立てていくことが、わたしの理想に近づく第一歩だと思ったからです。
一歩にしては大きな決断だったと思っていますが、そこに一切の後悔もありませんし、今度こそまぎれもなく「自分の意志で選んだ」という自覚もあります。

まだまだ駆け出しで、生活費を稼ぐことすらできていない状態ではありますが、それでも、自分で選んだ道を、ちゃんと走ってみようと思えています。
何か問題が起きても、苦しくても、誰のせいでもありません。わたしがその道を選んだからこその結果なのだと、今度はちゃんと受け入れることもできると思っています。

これから走っていく道は、とんでもなく険しく、とんでもない危険を孕んだ道かもしれません。
けれど、人生で初めて、「自分で選んだ」と思える道でもあります。

自分の理想に少しでも近づいていくべく、わたしはこれから、まぎれもなく「自分で選んだ」道を、走っていきます。

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きしめん
読んでいただきありがとうございます。 今後も精進いたします。