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「終活」よりも前に考えたい事

こんにちわ、いつもニコニコ経営企画部です。

様々なところで聞きますが「終活💡」という言葉があります。
エンディングノート📔という言葉も流行しましたよね。

最近も終活の話を耳にしましたが、ここでも医療従事者の悪いクセがでます。。。
「終活って人生のエンディングにやたら焦点が当たってるけど、はい、さようならで死ねると思ってるんだろうか?」と、いう疑問です。
ガンならまだ分かります。自分の死期がおおよそ分かるので。

そうなんです。医療業界にいて思うのは。。。
今のご時世、助かってしまうよなぁ
と、言う一面です。
いわゆる救命率の向上です。

終活=死んだ時のための準備は入念に。わかります。死後迷惑をかけないためにも。
でも助かった時の、その後の準備って???
もしくは、徐々に自分の体が動かなくなってきた時の準備は?

健康寿命と平均寿命

みなさんは日本国内の平均寿命はご存知ですか?
男性が81歳
女性が87歳

(令和2年)

ちなみに昭和22年では
男性50歳
女性53歳

昭和50年では
男性71歳
女性76歳

平成2年では
男性75歳
女性81歳

栄養などももちろんあるのでしょうが、医療の発展と共に平均寿命も伸びています。

昔は手の施しようがなくポッと死ねたかもしれませんが、今はそうは簡単には死ねないんです。
病院に運ばれたら命が助かる可能性が高い。


次に平均寿命の前に訪れる健康寿命について考えてみたいと思います。
ところでみなさんは健康寿命とはご存知でしょうか?

健康寿命とは、「心身ともに自立し、健康に生活できる期間」をいいます。

健康寿命を厚労省データでみると
2019年では
男性72歳
女性75歳

つまり健康寿命から⇨平均寿命到達までの期間は
男性は9年程度
女性は12年程度
あります。

単純に考えれば、男性は81歳までは(平均的に)生きられるけど、自立して健康な期間は72歳までが平均ってことですね。
女性は87歳までは(平均的に)生きられるけど、自立して健康な期間は75歳まで(平均的に)ってことですね

つまり、何らかの介護や介助、医療依存が必要な期間がおおよそ10年間は、「死ぬまでにある」って事にデータ上はなります、あくまでも平均ですが。

人生、エンディングの前にソフトランディングがある

急降下で落ちるのは一部であって、平均値からみたら大多数の人は死ぬまでの期間、いわゆるソフトランディング(軟着陸)期間があります。

この期間をどう過ごしたいのか?
どんな介護をして欲しいのか?
自分は何が好きなのか?
自分はどうして欲しいのか?
自分はどう過ごしたいのか?

認知症になれば、エンディングを準備していたこともわからず、ぐっちゃぐちゃに逆戻り?

意思表示ができないまま生き残れば、自分はどんなことをして欲しいのか伝えられず、また言葉を言えない状態になれば・・・そんな状況で10年間を過ごすのは辛いですよね。(あくまでも平均値ですが)

死んだ時とその後の事を考える事も大事ですが、その前に、ソフトランディング期間における自分の意思表示をすることが非常に重要です。
エンディングノートの前に「ソフトランディングノート」を作りましょう💡

例えばコーヒーを毎日飲んでいて、コーヒーが人生の相棒であれば、たとえ物が食べられなくなっても、「毎日コーヒーを味わいたい」と書いておく。
そうすれば、コーヒーを凍らせて、それを割ったものを口に入れてもらえます。ごくごく飲めなくても口の中で凍らせたコーヒーがゆっくり溶ける。少量でもいいんです、匂いで認識できますよね。
たとえ食べれなくても飲めなくても、意思表示がしっかりあれば、何かしら周囲はサポートできるもんです。でも何もなければ何をしたらいいのかわからずセオリー通りのことしかしないですよね。

10年は長いです
小学校4年生の子が20歳の大人になるぐらいの期間。
データ上、その期間を何らかのサポートを受けながら平均寿命まで生きていく可能性が高いのが今の日本です。

自分はどうして欲しいのか?

さて、どうでしょうか?
死後の準備は万端
部屋も綺麗
死後、書類から何から何まで迷惑かけないようにしたい

で、死ねたらいいですよね。
でも、まぁなかなか今の進んだ医療技術にかかれば死ねません。
前述の通りデータが物語っています。

ソフトランディング期間に介護や医療が必要になれば、身内による看病や介護、介助で周囲が疲弊するのは目に見えています。
慌てて施設に入る事になるんでしょうか。
何にせよ、健康寿命から平均寿命までのおよそ10年間のソフトランディング期間について、自分自身どう過ごしたいのかゆっくり考える必要があるんじゃないかと医療介護現場を見ていて思う次第です。

もちろん死ぬギリギリまで元気に過ごせたら何よりです。
そんな訳で、国も健康寿命延伸に取り組んでいます。
いかに健康寿命を平均寿命に近づけるか!
人生100年、1億総活躍時代。
死ぬギリッギリまで元気が理想ですねー(๑>◡<๑)

自分ならどうして欲しいかなー。
とにかく、ノリっノリの音楽を毎日かけといてほしいですねー
アルバムも指定しておかねばw

そしてTBSラジオ「空気階段の踊り場」
これもまだその時代に放送されてたら毎週かけといてもらわねば!w

ではでは。

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