1週間の振り返り(2025/1/20~2025/1/26)
こんばんは。
先週は、生成AIのニュースが目白押しでしたね。
OpenAIにも動きがありましたが、何よりDeepSeekには驚かされました。
その直後には、Kimi AIなんかも現れたりして、中国の生成AI事情はどうなっているのだろうか?
そして、アメリカVS中国の生成AI競争の図式を、スプートニクショックと重ねて見る見解は面白いなと感じました。
人口だけで言えば、今回は中国に分がありそうにも思えますが、今後の展開が非常に気になるところです。
ところで、何らかのルールを設けないと、ズルズルと振り返りを先延ばしにしてしまっていけませんね。
そんなわけで、日曜日の夜に書くことにします。
マスト。
(アプリの都合で、学習時間は月曜日から日曜日までの記録です。)
記録
34時間5分
プログラミング 7時間5分
生成AI 10時間15分
読書 11時間5分
英語 5時間40分
プログラミングは八割方がRecursion。
そして、生成AIはほぼほぼLangChain。
RecursionはCS中級に入ってからが、さっぱり進まない。
加えて、アルゴリズムがとっ散らかって体系化できていないので、一旦競プロ入門用のテキストから始めることにした。
各論として様々な言語にあたるのも保留。
我ながら、極めて迂遠な方法だと思うが、アルゴリズムを学ぶのは、広い意味での問題を解く力は着くと睨んで、しばらくは続けてみる。
前から興味があった競プロにも、折を見て挑戦してみようと思う。
読んだ本など
※タイトル数だけ見ると多く見えますが、文字通り、読んだ本という意味です。
読み切った本ではありません。悪しからず。
個人主義とは何か
西尾幹二さんの著書。
端的に言えば、日本の近代化に対する懐疑論。
保守ど真ん中の骨太な論説だが、その大部分が著者が33歳の時に書いたものであることに驚かされる。
例えば、日本と西洋では前提となる世界が異なるため、西洋の概念をそのまま導入することには無理がある。
西洋では個人と社会の間には一定の緊張感が保たれてきたが、日本では伝統的に情緒的紐帯が重視されてきた。
その日本において、西洋の自由や平等を持ち込もうとしても、抽象化されて変容したものとなるのは無理からぬ話である。
結果として、保守が絶滅種となり、ネトウヨのような成れの果てしかいなくなったのも、近代化の失敗が原因だったのだろうか。
Nexus: A Brief History of Information Networks from the Stone Age to AI (English Edition)
サピエンス全史でお馴染みの、ユヴァル・ノア・ハラリの著書。
3月には邦訳されるようだが、Kindle版は400円と破格の値段だったので購入。
ハラリは、本で儲ける気はあまりなくて、自分の思想を広めるためのツールとしてしか見ていないのかも知れない。
Nexusは、繋がりを意味する。
そして、何の繋がりかといえば、副題にもある通り、情報の繋がりについて説かれている。
情報は、主に二つの役割を果たす。
真理の探究と、フィクションの生成だ。
前者が善であり、後者が悪であるという単純な話ではなくて、後者がサピエンスの繁栄を生み出したことは、サピエンス全史でも言われていた通りだ。
そして当然だが、フィクションは、光のみならず影も映してきた。
聖書の物語が西洋文明に倫理的基盤を築いた一方で、ヒトラーやスターリンの扇動は歴史に深い流血の爪痕を刻んだ。
こういった情報のあり方についての歴史を紐解きながら、未来を思考する一冊となっている。
まだ第一部の途中までしか読んでいないが、三部はComputer Politicsと銘打たれており、情報ネットワーク社会としての現代への警句や処方箋が記されているようである。
AIの話もあるようなので、どんな話が繰り広げられているのか、とても楽しみだ。
社会的共通資本
宇沢弘文さんの著書。
社会的共通資本とは、下記のように、市場にのみ任せるのが難しい社会的装置のことである。
・自然環境(大気、森林、河川、水、土壌など)
・社会インフラ(道路、交通機関、上下水道、電力・ガスなど)
・制度資本(教育、医療、司法、金融制度など)
私も仕事として、トンネルという社会インフラに携わっていることもあり、この本を興味深く読んでみた。
内容としては、至極真っ当であり共感するところも多いが、やや理想的に過ぎるところもあるように感じた。
何より、著者が推奨する制度主義というものの内容が、今一つピンと来なかった。
ところで、著者は、かつて最もノーベル経済学賞に近い日本人と呼ばれていた知の巨人だそうだ。
この本のテーマに加えて、著者自身のエピソードにも関心があるので、機会があれば、他の本も読んでみたい。
君主論
言わずもがなの、マキャベリの著書。
君主制における、君主のあり方の指南書。
昔にも読んだことはあった(講談社の文庫かな)が、今一度読んでみた。
極めてリアリズムに富んだ内容。
「君主は、民衆に対して友好的であるべき。」と書いてある一方で、「権力掌握のためには残虐さも必要。」とか「時には欺瞞を用いることも必要。」とか、どないやねんといった感じ。
プラトンの国家のような理想主義的な本もあれば、この君主論のような本もあるから、やっぱり古典は面白い。
ハラリではないけど、いずれの著書も、時代を進歩させてきたのだろう。
ところで、ナベツネが原監督に勧めた本でもあるらしい。
個人的には、君主論ドリブンのリーダーの下には付きたくはないかな笑。
書評を書いていたら随分と長くなってしまったので、中途半端ですが、今回はこの辺で筆を置きます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!