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ソフトバンクグループ決算 過去最大赤字の中身とは


おつかれさまです。
今年度のソフトバンクグループ決算説明会が終わりました!
とは言っても数週間前に予測値リリースされていたので会計上、特に真新しい情報はありませんでした。

個人的に大事なポイントは抜粋したので、一緒に見ていきましょう!

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営業利益
昨年度は2兆円となっていましたが、今年は-1.3兆円です。
そのうちSVF(ファンド)事業だけ見ると、+1.3兆円→-1.9兆円です。
これは上場企業の時価総額、未上場企業の評価額の減少によるものです。
では、これはソフトバンググループにとってどの程度のマイナス影響を与えるのでしょうか。
ソフトバンググループ分で3兆円投資しています。年間で営業利益を区切るため、全体像をつかみづらいのですが、昨年までは3+1.3=4.3兆円(+約40%)までふくれあがったが、今年は4.3-1.9=2.9兆円(-約40%)
つまり、金額的にはファンド投資開始時期の振出しに戻っただけとなります。
次の資料が累積で書かれており、分かりやすいです。画像2


累計-0.1兆円の損失をだしています。
価値増:価値減≒1:2という割合ですが、金額的には相殺されています。

また、上場組の中身について以下が参考になります。


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合計$1400Milionです。

さらに、昨今コロナ禍の影響もあり、直近(5月15日)では以下が最新となります。画像4


バイオ(Guardant, Vir ,10x)、オンライン診断(PingAnGD)、オンライン会議(Slack)が上昇傾向で2倍の$3390milionまで上がっています。


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孫さん自身がこれからは新規産業が牽引するであると予想しており、その期待が市場(株価)にも反映されています。


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そして、最後に株主価値です。
コロナショック前(12月末時点):23兆円
コロナショック後(5月18日時点):21.6兆円
全体で-6%です。
コロナショック第一波の下落が-6%です。世界全体の価値減少率がいくつか具体的に調査はしていませんが、各企業の株価をみれば、-6%というのは小さいほうだと思います。

まとめ
赤字の中身:3兆円規模投資の-40%株価下落
コロナ後:新規産業牽引による期待は株価にも実際に影響
株主価値:21.6兆円(コロナショック-6%下落)


世界平均と比較しても傷が浅く、今後の需要にマッチする会社だと思っており、この会社の株は保有し続ける予定です。
以上、感想、ご指摘有れば、コメントいただけると嬉しいです。

2020年度決算説明資料
https://group.softbank/system/files/pdf/ir/presentations/2019/earnings-presentation_q4fy2019_01_ja.pdf


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