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【レポート】幕末史から学ぶサラリーマンの生存戦略
NewsPicksアカデミアイベント「幕末史から学ぶサラリーマンの生存戦略」のレポート。
イベント内容
幕末の武士:サラリーマン
藩や幕府 :会社や国
と考え、当時の人々の生き様から今後の生き方を学ぼう!というイベント。
幕末史が割と好き+登壇者が田端さんということで視聴決定。
登壇者
ゲスト
田端信太郎さん(スタートトゥデイ コミュニケーション室長)
伊藤賀一さん(スタディサプリ 日本史講師)
モデレータ
最所あさみさん(NewsPicks コミュニティマネージャ)
3人とも歴史詳しすぎて,聞いてて何度も感動した笑
さっそく、印象に残った点をいくつかまとめてみる。
historyとは「his story」である
「語源として正しいかは別だが」という前置きを置きつつhistoryという言葉について田端さんは語る。
歴史は勝者の都合が良いように書いたもの。
過去の為政者の多くは男性で,彼らの人生を綴ったものが
his story = history
時の試練を経て生き残ったストーリーがhistoryとして語られる。
※高石視点で意訳有り
「まさに!」と感じた部分。強く納得感を感じたのは「his」という三人称が含まれている点。
例えば秦の始皇帝。
一般的には「暴君・非人道的人物」という認識をされていることが多い。
ただ、始皇帝について記述されている歴史書「史記」は,秦を滅ぼした漢の時代に歴史家・司馬遷によって書かれたものだ。実に100年以上経ってから。
「司馬遷という第三者から見た始皇帝のストーリー」が後の「歴史」となっている。
一方で漫画「キングダム」では始皇帝は非常に魅力的な人格者として描かれている(キングダム=史実かどうか、という点は置いておく)。
「story」を「誰に語らせるか」という点も,「歴史」を残すのには重要なファクターとなりそうだ。
歴史は70~80年サイクルで大きく変わる
これを聞いて思い出したのはインベスターZの主人公の曽祖父 財前龍五郎が語った以下のセリフ。
天動説から地動説に変わったのは、地動説派が天動説派を粘り強く説得してかえさせたんじゃないんです。
天動説を信じる人たちがみんな死んで・・・この世からいなくなったからなんです。
つまり古い人が死なないと、新しいものは生まれないってことです
【インベスターZ 5巻より】
昔は今より寿命が短かったので一概には言えないが、「人間の人生サイクル」と「時代の変革サイクル」は関係がありそうだ。
世代や育った環境によって価値観が変わること自体は当たり前なので、極力「否定」や「説得」などに無駄なエネルギーは割かないようにしていきたい。
戦う気構え、覚悟を持っていない人間がナメられるのは当たり前
戦う気構えを、持っていない人間がナメられるのなんか当たり前の話。
そして一度ナメられたら蹂躙される。
個人事業主と大企業の間の契約でもよくあるけど。詳しく話も聞かず、言われるがままに印鑑を押して、後で陰で文句を言うのはどうなのと。
覚悟を持った人間は強い。これはいつの時代も変わらない。
たとえ相手が強大であろうと信念を持ち、それを貫き通すのが大事だ、とのこと。
実際、会社の中で「覚悟を決める」ということができている人は非常に少ない様に見える。
※僕も覚悟しきれているとは到底言えない。
逆に言えば、覚悟を決めさえすれば抜きん出ることも可能だということだ。
幕末の武士と現代のサラリーマンとで最も大きな違いは「死ぬことはほぼない」ということだ。
これは田端さんの新著「ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言」でも言及されている。
今の落ち目の大企業は割とチャンスだと僕は考えている。
中で如何にして生き残るか。これから1-2年が僕にとっての正念場だ。
まとめ
実は僕は今回会場には行けていない(仕事上の自分のミス起因)。
ただ、音声の視聴だけでも十分に楽しめる内容だった。
歴史はあくまで過去に起こったことでしかないが、当時を全力で生きた人間の生き様からは多くを学ぶことができる。
もう一度明治維新や、その他歴史の大変革について学び直してみようと思う。
高石圭佑