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2020年2月の記事一覧
ニュージーランド・バスキング・デイズ vol. 6
ロトルア芸人の生態 オークランドを離れて早一週間が経過した。
今回のニュージーランド滞在では、一カ所の最長滞在がオークランドの40日間となっていて、その後は街を転々とバスキングしつつ南下していき、最終目的地である南島のクィーンズタウンに到達するという計画である。
外国の地理は地図を確認したりとややこしいと思われるので、その形状を比較対象にするにはあまりにも無理があり過ぎて個人的に好ましくはな
ニュージーランド・バスキング・デイズ vol. 7
風の街、ウェリントン
正直な話、私は旅があまり好きではない。自分の置かれている環境が大きく変化することにストレスを感じてしまうのだ。出来ることならば、毎日琵琶湖をぼーっと眺めながら魚釣りに興じていたい。
ところが、私は金太郎飴のようにどこを切っても同じような日常に飽きやすくもある。
何だか言っていることが矛盾しているとお思いだろうが、ややこしい性格であるとご理解していただきたい。
要は飽きな
ニュージーランド・バスキング・デイズ vol. 8
ピクトン芸人の一日
「タクシーは普通電話して呼ぶんだよ。」
肌の浅黒い南アジア系のタクシー運転手は、ウェリントンの中心街を抜ける頃に、少し雨で濡れている助手席の私に向かってそう言った。
ホテルを出た時は小雨程度であったが、何とかタクシーをピックアップしようとウェリントン駅まで徒歩で向かっている最中、どんどんと雨脚が強くなっていった。
流れているタクシーの数は少なく、見つけたとしても既に客を
ニュージーランド・バスキング・デイズ vol. 9
クイーンズタウン芸人の憂鬱〜前編
雨の日のクイーンズタウン。
この小奇麗で小さなリゾート町は、急峻な山々に覆われたニュージーランド南島の内陸部で、広大な湖のほとりに位置している。
街の中心部から徒歩五分ほどのところ、湖沿いを走る道路を湖と挟む形で居を構えるバックパッカーの食事スペースで、私はコーヒーを片手にこれからの進退について頭を悩ましていた。
思えば、ピクトンを名残惜しくも去り、八時間に
ニュージーランド・バスキング・デイズ vol. 10
クイーンズタウン芸人の憂鬱 中編そして、迎えた出発の朝。と言っても昼過ぎの便なので、10時にチェックアウトを済ませるとビリヤード場のソファーに腰掛け時間をつぶした。
時間に余裕を持って、来たときと同じバスの停留所にたどり着き、チェックインを済ませて待っていると、出発予定時刻の15分前にバスが来た。荷物を積み込み、バスに乗り込む。
しかし、待っていても一向に出発する気配がない。何事かと思っている