戦略の泉Vol.5 強みの強化戦略
こんにちは。
経営システム研究所です。
弊社のコンサルティング実践によるノウハウ
「戦略の泉シリーズ」Vol.5
強みの強化戦略
お楽しみくださいませ。
ビジネスの世界では、会社が生き残れるかどうかを左右するのは『強みを強化する戦略』を繰り出せるかが重要と言えます。
強みの強化には、消耗型・排他型・増殖型の3つがあり、自社の強みを強化する戦略は、増殖型に多く存在します。反対に弱みの強化は防衛手段としては使えても、勝敗を左右する、攻撃の決定打とはなりません。
そこで、多くの経営者や取締役員などが、強みの強化を図ろうとするのですが、いざという時になって「当社の強みは何だろう?」と迷ってしまう姿を良くお見かけします。
また、強みを勘違いして、袋小路に入り込み、身動きできなくなってしまっている事も、めずらしくありません。
ここから強みの強化する3つの戦略について説明します。
1つ目の”消耗型の強み”は、
一過性の効果を得られるのが使うと無くなってしまうのが特長であり、土地・建物・設備・お金・工数等が、それにあたります。
「自社にとっての強みは何か?」を考える場合に、切迫した状況下では、どうしても目に見える強みに目が行きがちです。
ですが、この目に見える強みというものは、そのほとんどが、”消耗型の強み”であることが多いです。
2つ目の”排他型の強み”は、
事前に準備しておかないと役に立たない事が多いのも特徴であり、これは特許権・著作権・独占的販売権等の法律や契約が、それにあたります。
こちらは防護柵のように競争相手を近づけない為に利用しますが、攻撃力はそれ自身には無いため、防衛手段として活用されます。
3つ目”増殖型の強み”は、
この強みは、正しく使えば使うほど、強みが増殖するという特長であり、各種のノウハウ・人脈・チャネル・何かに特化した形での社風等が、それにあたります。
雪崩的な勝利を得る時の原動力となるもので、目に見えない強み(見えない宝物)を見つけることが出来れば大きな武器となります。
今後の生き残りのためにも、消耗型・排他型・増殖型のそれぞれの強みについて、常日頃から棚卸しを行ない、いざという時に備えておかれては、いかがでしょうか。
その中でも一番頼りになるのが、増殖型の強みであるという事を、頭の片隅に置いていただければと存じます。