「ハノン」は「音楽ではない」という割り切り
「ハノンが嫌い」時々見かけます。
僕はやればやるだけ上手くなったので好きでした。高校生の頃の話です。
今回はそういう話ではなくて…
今は嫌いなままで構わないです。
ハノンは指を強化するだけでなく「手のひらの柔軟性」にも効きます。
手のひらの柔らかさがないと、ちょっとした和音の移動も大変なんです。
だから「好きな曲だけ弾きたい」という人も、ハノンをやった方がスムーズに弾けるようになります。1番から20番だけでもOK。
まさにトレーニングなんです。
ハノンは音楽ではありません。トレーニングです。
そもそも「弾きたい曲」と比べるようなものではないのです。
これらの事は僕も教えるようになってから気が付きました。
始めに言ってよー(笑)
ハノンのはしがきを見ると
「趣味レベルでもみんなすげー上手くなっちまったから爆速で上達するトレニンーグを考えたぜ」
のような事が記されています^^
1873年に出た楽譜です。
他のトレーニングで同じことが達成できればそれでもいいと思います。
ハノン絶対とは言い切りません。
雑学
少し調べると分かりますが、ハノンの中にはハノン自らが考案したものではない、より古くからの練習も含まれています。
トリルで「モーツァルトはこのトリルの練習を使っていた」と記されているのにある日「へ?」と気が付いて調べたところそのような話でした。
ハノン1873年出版。
モーツァルト1791年没。
注意事項
とりあえずはハノンが出版された1873年以降のピアノの練習に限定します。
チェンバロは音階などの運指が全く違いますし(理由は省略します)、オルガンに当てはめられるかも分かりません。ちなみにハモンドオルガンでハノンを弾くとプログレみたいになります(笑)
電子ピアノには使ってください!
ただし、別の公開記事で書いた通り、手を痛めないように気を付けて下さいね。
【公開記事】