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ティーガーデン星に3つ目の惑星が発見される。

ドイツとスペインの研究者を中心とした研究グループが、太陽系近傍の恒星で、既に2つの惑星の存在が知られている「ティーガーデン星」に新たに第三の惑星を発見したという研究を公表しました。この研究はプレプリント(査読前の論文の草稿)としてプレプリントサーバーのarXiv.orgに2024年2月1日に投稿され、2月5日に公開されたたものです。 [2402.00923] Teegarden's Star revisited: A nearby planetary system with

    • 『プラネットナイン』は存在しないか存在するとしても非常に暗い。

      カリフォルニア工科大学やハーバードスミソニアン協会宇宙物理センターの研究者からなる研究チームが、海王星の外側に存在する仮説上の惑星「プラネットナイン」の探索の途中経過について公表しました。 この研究はプレプリント(査読前の論文の草稿)として2024年1月31日にプレプリントサーバーのarXivに投稿されたものです。 [2401.17977] A Pan-STARRS1 Search for Planet Nine (arxiv.org) プラネットナイン海王星は現時点で

      • GJ9287系の最新の観測

        惑星大気の研究ターゲットとして注目されている惑星系「GJ9287」の3つの惑星の質量を最先端の観測装置ESPRESSOを用いて高精度で測定したという研究が公表されました。 この研究はスペインのカナリア宇宙物理研究所の V.M. Passegger氏を筆頭とする国際研究チームがプレプリント(論文の査読前の草稿)としてarXivで公開したものです。なおプレプリントに付された著者コメントによればこの草稿は学術誌『アストロノミー・アンド・アストロフィジックス』に受理されたものだとの

        • 太陽系外衛星の有力候補が『消滅』

          っケプラー宇宙望遠鏡の主要ミッション(2009~2013年)で発見された系外惑星「ケプラー1513b」はその周囲に太陽系外衛星をもつ可能性があるとして注目されていました。 今回、ケプラー宇宙望遠鏡の観測データに近年取得した新たなデータを加えてこの系外衛星候補について分析を行った研究を米コロンビア大学の研究者であるDavid Kipping氏とDaniel A.Yahalomi氏が発表しました。 [2310.03802] Not So Fast Kepler-1513: A

          ケプラー105系の2つのスーパーアースの質量測定

          2つの太陽系外惑星が存在することが知られていた惑星系「ケプラー105」の惑星の質量を測定したという研究をマサチューセッツ工科大学のAaron Householder氏を筆頭とする研究チームが公表しました。 [2309.11494] Investigating the Atmospheric Mass Loss of the Kepler-105 Planets Straddling the Radius Gap (arxiv.org) ケプラー105系は太陽系から1520

          ケプラー105系の2つのスーパーアースの質量測定

          TOI-4603b 超大質量のホットジュピター

          大質量のホットジュピターであるTOI-4603bを発見したという研究が公表されました。 この研究はインド物理研究所の氏を筆頭とするインド・ドイツ・スイス・アメリカの研究者からなる国際研究チームによって、2023年3月21日にプレプリントとしてarXivに投稿され、3月22日に公開されました。 [2303.11841] Discovery of a massive giant planet with extreme density around a sub-giant st

          TOI-4603b 超大質量のホットジュピター

          ローマン宇宙望遠鏡 低質量星に1000個以上の系外惑星を発見するという試算

          2020年代後半に打ち上げ予定のナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡(旧称:WFIRST)が実行を予定している3つの主要な天文サーベイの1つである「銀河バルジ時間ドメインサーベイ」のデータを低質量の恒星や褐色矮星の周囲を公転する太陽系外惑星の検出に利用した場合どれほどの成果が得られるかを試算した研究が公表されました。 この研究はボストン大学のPatrick Tamburo 氏を筆頭とするアメリカの研究グループが行ったものです。 研究は2023年3月17日にプレプリントとし

          ローマン宇宙望遠鏡 低質量星に1000個以上の系外惑星を発見するという試算

          かなりでかい赤色巨星を公転する系外惑星が確認される

          赤色巨星を公転する太陽系外惑星候補HD18348bの実在を確認したとする研究が公表されました。 この研究は2023年3月15日に 韓国天文研究院のLee Byeong-Cheol 氏を筆頭とする韓国の複数の研究機関の研究者から成るチームによって2023年3月15日にarXivに投稿され、3月1617日に公開されました。 [2303.08357] A search for exoplanets around north circumpolar stars. VII. Det

          かなりでかい赤色巨星を公転する系外惑星が確認される

          自由浮遊惑星が恒星の20倍の個数存在

          日本とニュージーランドの研究機関が行っているMOAという観測プロジェクトが9年間の重力マイクロレンズ現象の観測に基づいて 自由浮遊惑星の存在頻度の推定結果を得たという研究が公表されました。 この研究は大阪大学の住貴宏教授を筆頭とする日本・アメリカ・フランスの研究者からなる研究チームが2023年3月15日にプレプリントとしてarXivに投稿し、16日に公開されたものです。 [2303.08280] Free-Floating planet Mass Function fro

          自由浮遊惑星が恒星の20倍の個数存在

          赤色巨星に「有り得ない」系外惑星が発見される

          赤色巨星の周りに有り得ない惑星を発見したという研究が公表されました。 この研究は米ジョンホプキンズ大学の Samuel Grunblatt氏を筆頭とするアメリカとオーストラリアの研究者からなる研究チームがプレプリントとして2023年3月12日にarXivに投稿し、3月14日に公開されたものです。arXivへの投稿に際する著者らのこめんとによれば、この論文は学術誌『サイエンス』に投稿したものだということです。 [2303.06728] An unlikely surviv

          赤色巨星に「有り得ない」系外惑星が発見される

          観測史上初めて小マゼラン雲に高温分子雲コアが発見される

          小マゼラン雲に高温の分子雲コア (hot molecular core)を初めて確認したという研究が公表されました。 この研究は新潟大学の小西隆准教授を筆頭とする日本・アメリカの研究者からなる研究チームによるもので、2013年3月10日にarXivにプレプリントとして投稿され、3月13日に公開されたものです。arXivへの投稿に際する著者らのコメントによればこのプレプリントは学術誌『アストロフィジカルジャーナル・レターズ』に受理されたとのことです。 [2303.05630

          観測史上初めて小マゼラン雲に高温分子雲コアが発見される

          HD207496b ― 大気がはぎ取られスーパーアースに変化しつつある惑星

          NASAの系外惑星観測衛星TESSのデータから年齢約5億年という比較的若い恒星HD207496の周りに地球の約2倍のサイズの惑星HD207496bを発見したという研究が公表されました。 この研究はポルトガルのポルト大学のBarros氏を筆頭とする国際研究チームによって行われ、2023年3月7日にarXivにプレプリントとして投稿され、2023年3月8日に公開されました。 [2303.03775] The young mini-Neptune HD 207496b that

          HD207496b ― 大気がはぎ取られスーパーアースに変化しつつある惑星

          DART衝突実験の結果を高精度で測定

          2022年、NASAの探査機DARTによる小惑星の衛星ディモルフォスに対する衝突実験が行われました、衝突に伴う軌道の変化を知るために衝突後のディモルフォスの軌道の詳しい観測が続いています。そのような観測の最新の成果をまとめた研究が公表されています。 この研究は北アリゾナ大学の Cristina A. Thomas氏を筆頭とする研究チームが2023年3月5日にプレプリントとしてarXivに投稿し、3月6日に公開されたものです。研究チームには惑星探査を担当するNASAの下部機関

          DART衝突実験の結果を高精度で測定

          「太陽と木星」に似た惑星系が見つかる

          太陽に非常に似た恒星の周りに木星に似た系外惑星を含んだ惑星系を発見したという研究が公表されました。 この研究は2023年3月2日にプレプリントとしてarXiv.orgに投稿され、3月3日に公開されました。研究はブラジル・サンパウロ大学のThiago Frerreria氏を筆頭とし、ブラジル、アメリカ、イタリアの研究機関の研究者が参加した国際共同チームによって行われました。 [2303.01358] A Jupiter analogue and a cold Super-N

          「太陽と木星」に似た惑星系が見つかる

          小質量星のホットジュピターの存在頻度

          NASAの系外惑星観測衛星TESSのデータを使用した研究で低質量星におけるホットジュピターの存在頻度に関する新知見が明らかになりました。 この研究はユニバーシティカレッジロンドンのEdward M. Bryant氏を筆頭とするイギリスの研究チームが行ったもので、2023年3月1日arXivにプレプリントとして投稿され、3月2日に公表されました。 [2303.00659] The occurrence rate of giant planets orbiting low-m

          小質量星のホットジュピターの存在頻度

          ツングースカ大爆発の「消えた隕石」の行方が判明

          1908年に起きたツングースカ大爆発は天体衝突だったと考えられています。しかしこれまでに爆発地点周囲から隕石が発見されておらず、その理由は 大きな謎となっていました。 その隕石の行方を絞り込んだという研究が公表されました。 研究を行ったのはイタリアの国立宇宙物理研究所 (INAF) に所属するAlbino Carbognani氏らの研究グループです。研究は2023年2月27日にプレプリントサーバーのarXivにプレプリントとして投稿され、2月28日に公開されました。 2

          ツングースカ大爆発の「消えた隕石」の行方が判明