久しぶりに市バスに乗った日
久しぶりに市バスに乗る。京都から離れ使える時間が限られるようになったこと、お金ができて一日券を使わなくても大丈夫になったこと、それらが重なって社会人になってからはもっぱら電車を使うようになった。その一日券も値上げの末、今月末で廃止だという。
約束の時間が迫って、次は207が来いと祈るように待ち、姿が見えたら見えたで無事乗れますようにと祈る。この感じが久しぶりだった。
市川屋へ行こうとしたけれどもえらい行列だったので引き返す。学生時代に住んでいたマンションの隣にはぴかぴかの新しいマンションができていた。私が住んでいたころは何が建っていたっけ。
それから渋谷通を上がり、新しめのコーヒースタンドへ。ここも通学路で何度も前は通ったはずなのに、むかし何だったか分からなかった。たしかに住んでいた、けれどももうおぼろげな町のカフェでピーチティーをすする。
いちいち理由をつけないと過ごせない暮らしの虚しさ。