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公立学校の教員が足りないのだという。千葉県では「教員未配置」が199人(2024年5月)だった。

産休や育休をとる人数を見越して「定員」とすることはない。足りない分は臨時講師を雇えばよい、これは以前からやってきたこと。それが回らなくなった。

団塊の世代の教員が大量退職する、40人学級から35人へ移行する、産休・育休が増えるなど原因はいろいろあるらしい。2024年度配置の新規教員は1600人、講師は1200人だった。それでも約200人の「欠」が出ている。

山本七平著「一下級将校の見た帝国陸軍」を思い出した。

旧日本軍の実態や問題点を描いた作品だが、その中に「すべて欠、欠、欠…」という章がある。彼が予備士官学校に入って教育される内容と現実があまりにもかけ離れていることを知った。連隊は3つの大隊から成るのに対し、第1大隊、第2大隊はあるが第3大隊は欠であるという。それなら連隊とはいえないはず。それを「○○連隊、ただし、1個大隊欠」という見せかけ主義、この欠がいたるところに蔓延していたという。

見せかけ主義の日本軍は負けた。

千葉県のある中学校で、ある年、社会科の先生が欠だった。それを社会科ではない先生が補ったらしい。1年後、学力テストをしたら、そのクラスだけ社会科の平均点が低かったという。

千葉県の教員体制も「欠」のままなのか。

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