なんで雲は西から東へ流れるの?
毎日、テレビやスマホで天気予報を見る。「明日からは低気圧が近づいて曇りになる」、と聞いて空を見上げると、晴れてはいるが雲が流れていた。そう、西から東へ。
なんで、雲は西から東へ流れるの?チコちゃんじゃないけれど、あらためて問われると答えられない。
5年生の理科に気象がある。低気圧や高気圧、台風などの学びがあって、南の海で暖められた空気が上昇して北に進むということを教える。湿気をふくんだ空気は雲になって北上する。でもそれだったら、雲は南から北へ進むはず。西から東じゃない。
そういえば、昔習ったかなあ?地球は自転しているから「コリオリの力」というのがあって...そこまでであとは覚えてない。
小学校の理科のお手伝いをしているが、子どもたちに説明するのに「コリオリの力」は、ないよね。
先生はこう説明した。
「地球の地面や海の上には空気がある。地球は自転していて、北極から見て地球は時計回りに回っている。だから空気の層は西から東へ移動するように見えるんだ」
空気層が固定していて、ずるっと地球の地面だけが時計回りに回れば、雲は西から東に雲がすすむ。
でもね。地球は北極から見て「反時計回り」に回っているし、それに、地球には引力があるから大気もつられて回る。「時計回り」なら、太陽は西から登る。
どうしようか。その場で訂正すると先生のメンツが立たない。かといって、地球の自転方向を間違ってはいけない。
「コリオリの力」を学び直した。地球の自転と熱せられた大気の北上、図を書いてベクトルを使えばなんとなくわかった気がした。「雲は西から東へ」簡単にレポートを書いて、理科は苦手だという先生の机の上に置いておいた。
じゃあ、子どもにはどう説明すればよいのだろうか。
チコちゃんに投書してこっそり教えてもらおうか。
その単元を学習するまであと1年あるからゆっくり考えようか。