「収入について質問する」の話。
Twitterで話題になっていたお話。
この場合問題なのって、お互いの同意に基づいていないからなんですよね。
なぜ自分がしたくないことを、相手なら出来ると考えるに至ったのか。
この根本にある部分って、お金に対する意識であったりとか、
あるいは職業に対する意識(差別ではなく)の違いなんだろうなと。
もっと根源的なことを言えば、
私は私であって他人ではない、という当たり前の部分です。
私だって、この友達を安易に批判できるほど、自分の価値観に自信が持てません。何を聞いていいのか、何を聞いてはいけないのか。
ところで、フリーランスや自営業と言った「カタギではない仕事」の場合、
いわゆる「カタギの仕事」の人から「収入について質問することが失礼ではない」と認識されている気がします。
これが「カタギの仕事」同士だったり、
「カタギではない仕事」同士だったりすると、
こうしたことは発生しないのではないでしょうか。
あ、ケースバイケースは承知のうえです。
どこかでこの認識が形成される所以があると思うのですが、
「収入について質問する」という本筋から外れるので一旦置いておきます。
さて、お金について話をする、ということに嫌悪感を抱く人は未だ多いようです。
ちなみに私はまったく逆の考え方を持っていて、お金について話せることは良いことだと考えています。何の忌憚もなく話せるような世の中がいいな、とすら考えております。
なので、私自身は自分の収入についてあれこれ話すことに拒否感はありません。インターネットを介してだと、履歴が残ってしまうのでさすがに出来ませんが、直接会って話す分には可能な限り話せます。
ですが、自分が開示したからと言って相手が答えなければいけない義務もありません。
それはなぜかと言えば、自分のお金に対する考え方と、相手の考え方が一致するとは限らないからです。
まあ、相手が開示を一切合切拒否するなら、それ以上会話も成立しません。
なので、その人とはお金の話ができないな、という判断には至ると思います。
とはいえ、フリーランスや自営業でやっている場合、
取引先が限られていると「あそこの会社はこれくらいの払いなのか」とか、
「じゃあ他に頼むときここまでは価格交渉できるか」とか、
そういう面倒事がついてきてしまう可能性もあって、
何でもかんでもおおっぴらに話せるもんでもないなあというのもまた然り。
コンプライアンスを大事にしつつ、
お互いのマナーとモラルを尊重しつつ、
こういう会話も出来るといいんじゃないかな、と考える次第です。