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二村さんの回し者ではないですが。
「ザ・インタビューズ」という響き自体、少し懐かしく思えるかもしれません。覚えてます?
久々に覗いてみたら「最近読んだ本で一番おもしろかった本はなんですか?」という定番の質問が来たので答えてまして。思いのほか長くなりまして。結構良い文章が出来まして。
ブログに載せるものちょっと違うなあと思ったので、ここにまるまるコピペしてみますね。
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二村ヒトシさんの『すべてはモテるためである』。
タイトルだけ見ると、90年代に流行ったありがちなハウトゥー本みたいですが。この言い回しも古いな。最近はあまり見かけなくなったなあ、あの手のハウトゥー本。そもそもハウトゥーってなんだってところから始まったり。懐かしい気持ちにさせられます。
と思い出に浸っていたんですが。
ネットで検索すると、そんなことはなかったみたいで。手を変え品を変え、未だにこの手の本はあるみたいですね。私が昔見かけていたタイトルじゃなくなっただけでした。
オタクがいかにしてモテるかとか、読むだけでモテるようになるとか。情報商材系もボロボロ出てきますね。考えてみれば、男女の関係に悩みが尽きない以上、供給する側はいくらでもいるわけですね。
閑話休題。
帯にも書いてありますが、この本は単なるモテるにはどうしたらいいかの本ではありません。
「そもそも「モテ」とは何か?」「どんな風に「モテ」たいのか?」「あなたは女性にどう思われているのか?」「そもそも自分は自分をどう思っているのか?」etc...
むしろ内容だけ読み進めていくと、哲学とか倫理の世界観に近い。
それが証拠に、解説を担当しているのはあの上野千鶴子さん。
特別対談のお相手には哲学者の國分功一郎さん。
何を求め、何に渇き、何が苦しめ、何に悦ぶのか。
単なるモテる・モテないの話から、自分自身の在り方まで問われる。
私が占い師として「触りたいけど、触りたくないところを触ってくれる」とお褒めいただいたことがありますが、恋愛におけるその手助けをしてくれる一冊です。私もかなり痛い目を見ました。
AV監督である二村さんが、常々女性のことを考えて行動してきたからこそ辿り着いたであろう、
「なぜあなたがモテないのか?」
の結論を、なんと4ページ目という冒頭に書き記してくださっています。
この一行だけのために、この本を買ってもいいと思います。
さらに、女性向けには『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』という本もございます。これまた「心の穴」というキーワードを元に、心の奥底を抉る一冊。
男女問わず、二冊買ってよーく読んでみては如何でしょうか。
あ、そうそう。
「モテ」なんて関係ないよ、というあなた。
「モテ」という言葉を、誰かから「好きになってもらう」とか、あるいは「必要とされる」とか、もしくは「認めてもらう」なんて言葉に言い換えてみたらどうでしょう。
急に、他人事じゃなくなるでしょ?
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