
Photo by
nikumori
超高速・超低消費電力のAIチップ
半導体テクノロジーによるコンピューティングの限界が近づいています。ムーアの法則による微細化・高集積化も、既に3nm(1nmは10億分の1メートル)の水準に達しています。この先、2nm、もしくはそれ以下にも行くかもしれませんが、シリコン結晶の格子面間隔から考えられる限界はまもなくです。また、高速性を求めるほど素子の発熱が深刻であり、冷却が必須になり、コストアップが不可避です。より深刻なのは消費電力の増大でしょうか。AI時代の到来で、データセンターを動かすには現状の電力供給能力では不十分だと考えられます。
では、シリコン半導体を他のものに置き換えつつ、超高速・超低消費電力のコンピューティングを行うことはできるのでしょうか。
ここから先は
2,462字

本マガジンでは、桜井健次の記事をとりあえず、お試しで読んでみたい方を歓迎します。毎日ほぼ1記事以上を寄稿いたします。とりあえず、1カ月でもお試しになりませんか。
月刊「群盲評象」(試読ご希望の方向け)
¥980 / 月
初月無料
現代は科学が進歩した時代だとよく言われます。知識を獲得するほど新たな謎が深まり、広大な未知の世界が広がります。知は無知とセットになっていま…
いつもお読みくださり、ありがとうございます。もし私の記事にご興味をお持ちいただけるようでしたら、ぜひマガジンをご検討いただけないでしょうか。毎日書いております。見本は「群盲評象ショーケース(無料)」をご覧になってください。