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かるたのなかで暮らす

月めくりって、3次元の世界の話だよね?

そりゃ、4次元ならば、めくるも何も最初から裏も内部もまる見えだし
2次元だったら、どこまで行けども永遠にめくる場面がありえない

そうか、月の神様って、3次元の世界のことを考えてくれているんだ

まさに、3次元が月の神様の担当なんだよ

えっ そうなの?

だって、天照大御神と月読命と須佐之男命は、兄弟姉妹だというけれど、ずいぶん格が違わない?
それぞれの神様の所掌は、太陽と月と海だが、それは、そのまんま、4次元と3次元と2次元だろう

すると、めくる行為に物理的意味があり、しかも実際にそれがとりしきれるのは、月読命だけ!

3次元では、月をめくることは、未知の世界に一歩進むことだ
そして、後戻りはない
百人一首のかるたと同じだ
1枚1枚、めくってゆくんだ
3次元では、誰にも次の1枚をめくるまで、その結果はわからない

あっ ボウズだ!
月読命の神様、助けて!

月読命は3次元と2次元をつないでいる
ボウズを引いた者は2次元の世界に住むことになる掟だ
かるたのなかに入り込んでゆく

かるたの枚数がだいぶ増えたようだな
月読命がつぶやいた
(449字)

2023年4月下旬頃からシロクマ文芸部の企画に毎週参加させて頂いています。2024年4月まで1年ぴったりの継続のつもりです。金曜午前(早朝)に投稿します。今回のお題は「月めくり」が書き出しでした。どうぞよろしくお願いいたします。

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