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詩は凶器のようなもの

詩と暮らすって耳にして、老人ホームの隠遁生活みたいな穏やかで、のんびりした印象をもったかい?
ひょっとして、詩って、そんなに無難で、安全で、あたりさわりのないものだと思っていたかい?

違うんだ
人の一生を左右し、翻弄し、天国にも地獄にも送りだすほどだ
使い方がわかっていなければ、銃や刃物よりも危険な凶器だ
何より覚悟がないとだめだよ

人は生まれたその日から、死ぬ日までのカウントダウンが始まっている
問答無用の絶対の自然法則だ
だが、50年くらい経つまで自覚しないでいて、時間の浪費は平気で、富と欲望への執着で埋め尽くしている
ふと、ゲームオーバーまでの残り時間を知って、今度は命が惜しくなり、ただ延命しようと、無駄な抵抗を始める

本当に詩につきあったら、そんなの、全部ばさっと斬られてしまうよ

I would rather be ashes than dust!
I would rather that my spark should burn out in a brilliant blaze than it should be stifled by dry-rot.
I would rather be a superb meteor, every atom of me in magnificent glow, than a sleepy and permanent planet.
The proper function of man is to live, not to exist.
I shall not waste my days in trying to prolong them.
I shall use my time.

ジャック・ロンドンさんは、そう説明してくれたけれど、詩と暮らすって、つまり、そういうことだ
(757字)

2023年4月下旬頃からシロクマ文芸部の企画に毎週参加させて頂いています。2024年4月まで1年ぴったりの継続のつもりです。金曜午前(早朝)に投稿します。今回のお題は「詩と暮らす」が書き出しでした。どうぞよろしくお願いいたします。

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