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以和爲貴

毎週水曜日は生成系AIの手を借りて、漢詩づくりやお絵かき(画像生成)をしております。

今回は、聖徳太子の17条憲法第1条にある以和為貴(和を以て貴うとしと為す)の趣旨の画像を作ってみたいです。

17条憲法1条は、4文字ではなく、次の通り2行ほどの文です。ただ観念的に「和が大事だ」と言っているのではなく、聖徳太子の時代の日本の現実は和からかなり遠いので、だからこそ和を大事に考えるようにしたい、という強い思いがにじみ出ています。「みんな、もっと仲よくしよう! そうでないとこの国はうまくいかないよ!」という心の中からの叫びが届くようです。 

一曰。以和為貴。無忤為宗。人皆有黨。亦少達者。是以或不順君父。乍違于隣里。然上和下睦。諧於論事。則事理自通。何事不成。

以和為貴のルーツは、聖徳太子の時代よりさらに1000年近く前の古代中国の「論語学而第一」にあると考えられます。一之十二に次の文があります。ここでは、現実世界では、和がなくては、人々が仲良くするようでないと、何事も実際にはうまくいかないと指摘し、「礼」を原則、「和」を現実的かつ柔軟なスタイルと位置付ける教えを述べているようです。

有子曰:「禮之用,和爲貴;先王之道,斯爲美;小大由之。有所不行,知和而和,不以禮節之,亦不可行也。」

そのような「和」の重要性を描く、今回の作品はこれです。

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