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「liar」第七話レビュー:ゲームチェンジャーは誰だ

第七話あらすじ:別に好きな人がいる…自分が市川(佐藤大樹)と付き合うことで、多くの人を不幸にしていると雅哉(升毅)に糾弾された美紗緒(見上愛)は市川に別れを告げる。市川に別の好きな人を聞かれた美紗緒は咄嗟に上司である出野司(古川雄輝)の名前を出してしまう。出野は仕事も出来るし、元気のない美紗緒を気に掛ける優しさもあり、市川はこの人には敵わないと感じていた。一方美紗緒は急に吐き気を催すなど、明らかに体調を崩しており、病院に行くように言われていた…(公式サイトより)

自分のせいで多くの人を不幸にしていると言われ、市川に「他に好きな人がいる」と別れを告げた美紗緒。出野部長がその相手だと聞き、彼には敵わないと諦めの様相を呈する市川。
2人はもう、今やどちらも運命の赤い糸を手放してしまっていて、気付けばプレイヤーが入れ替わっている第七話。

美紗緒と市川の恋を巡って、いつの間にか雅哉と出野の代理戦争が始まっている、というのがその構図に見える。
雅哉は美紗緒に向ける敵意を隠さない。美紗緒を責めて追い詰め逃げ場を作らせない、真正面からの攻め方をする。
対して出野の戦い方はこの上なく上品。美紗緒に嫌味をぶつける雅哉に、わざわざ美紗緒を紹介し、褒める。その場で言う必要がないのに、雅也が美紗緒を知っていることなんて誰の目から見ても明白なのにも関わらず、だ。なんてスマートな宣戦布告。

雅哉が怖いのは、彼の言動にどんな手を使ってでも自分が求める結果を手に入れるという強い意思が表れているから。
しかし真意が見えない出野の方が、本当は雅哉より敵に回してはいけない存在かもしれない。美紗緒と付き合っているように見せかけて「嫉妬したか?」と市川を煽ったり、でもそれは真実ではないことを匂わせたり。
出野は雅哉の会社の人事情報まで押さえていて、どこまでどんな計算の上で動いているのかわからない分、目的が読めず次の手も予想できない。
美紗緒と市川を再び結び付けようとする出野だが、一体何が出野にそうさせるのか。

市川を狙う同じ部署の松永は、一見どんなに市川に冷たくされてもめげない鋼のメンタルの持ち主だが、このハードなゲームのカードとしては力不足。実は雅哉の不倫相手であることを市川にすぐ見破られてしまう。
女の武器をフル装備した松永が見せる涙は、この人の抱える弱さを感じさせる。彼女が最後まで強い気持ちを持ち続け、雅哉のコマに徹することができるかは未知数だ。彼女の脆さが今後の展開の鍵を握ることになるかもしれない。

美紗緒は市川との子供を妊娠したことを知り、一人で産むことを決意する。しかしなぜか美紗緒の妊娠を知る雅哉から中絶を頼まれ…
妊娠によって、ようやく幸せを感じることができた美紗緒。なのにその未来は、また他人の手の中に戻ってしまった。
最終話、赤い糸の行方を見守りたい。

【今週の出野部長】
あなたは覚えていらっしゃるでしょうか。私がスピンオフ版「liar~すれ違う恋~」第3話の「今週の出野部長」で「国見になりたい」と言っていたことを。
え、大正解じゃない?結局国見は出野部長の部下ポジをゲットしているし、今週に至っては頭ヨシヨシまでいただいているんですよ?もう転生するなら国見一択です。冗談で「好き♡」って言える立ち位置とか最高か。

しかし出野さんのスキンシップを享受できるのは何も国見ばかりではない。昭和生まれ(推定)だからか、出野部長は何かと部下に触れがち。だとしたら本当に転生先は国見でいいのだろうか。

以下、第七話における出野のスキンシップの検証結果である。

・頭ポン(美紗緒1、国見1)
・肩ポン(国見1、市川1、美紗緒1)
・背中グイ(国見1)
・背中トン(美紗緒1)
・肩グイ(美紗緒1)

国見、惜しい。しかしやはりヒロインを差し置いてっていうのもアレなんで、やっぱり国見にしときまーす。
最終話も頑張れ国見。いつか出野部長の一番に!

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