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カレーもドッジも好きじゃない小学生

クラスのみんなはカレーが好きで、ドッジボールに大喜び。

そんな私は、ドッジボールが嫌いだった。
カレーもそんな好きじゃなかった。

はみ出し者のK。

ドッジボールは、結局うまい人が強くて楽しいだけなのに、そうじゃない人までやらなければならないということに違和感を抱いていた。

外野だってやりたいと言えばやらせてもらえるわけではなく、だからといって上手くないのになげて、しまいには相手チームに渡ってしまえば、嫌な顔をされた。

「できないことがあったっていいじゃん。やってみたことだけでも称賛してよ。」

当時の私はたぶんそう思ってた。
同じことを他人と比べて上手くできなければならないというような弱肉強食な世界が嫌だった。特に運動なんてできるのは運動神経がいい子だけ。

そして、決まってそういう子が輪の中心にいる。

つまんないの。

何の取り柄もない私を受け入れて可愛がってくれたアメリカの環境に恵まれていたのは間違いがないから、ある意味甘い考えだったのだろうけど、複雑な気持ちだった。

そんなつまんない輪に入る必要はないと一匹狼のフリをしながら、だからといって仲間外れにされて参加してもいいか周りの顔色を伺うのはしんどかった。

なんて生きにくい世の中だったんだろうな。

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今は多様な国籍、年齢、背景や価値観を持った人に囲まれて、みんなが同じものが好きであることはない。そんな世界を小学生の私Kに見せてあげたいな。

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