ドカ食いダイスキ!もちづきさんの「トルコライス」を楽して再現したかった
冷凍炒飯美味いですよね、レンチンでも美味いけど炒めるともっと美味い。
ナポリタン美味いですよね、パンチョ地元に出店してくれマジで。
ハンバーグは何食っても美味い、嫌いな人の声を聞いてみたい。
そんな美味い物集めたバカ飯、作って食ってみたいに決まってるでしょ。
てなわけで、実際作るまでの考察と作って食った感想をまとめる。
・考察:どう作るのが楽か
前回「めんつゆ照り焼き」に挑戦した時、
原作からの考察が足りずに初回が微妙だった。
ので、今回はガッツリと考察をした上で準備をしようと思った。
というか、単純に炒飯以外作るのめんどかった。
ハンバーグは買った材料の分だけ焼いて冷凍保存とかになるし、
ナポリタンも自作すると意外と味に納得できなかったりするし。
で、「全部まとめて出来合いが楽ではないか」と考えた。
で、「どこまで楽を出来るか」というテーマがサブテーマとして出てきた。
そういうことを考えた結果、再現方法について出た結論がこれ。
1「原作通りにすべて作る」
2「作り慣れた物は作る、他は冷凍等を使う」
3「すべてを冷凍等で用意してしまう」
1番は一番めんどくさいので却下。
でも漫画飯ガチ再現勢の皆さんは炒飯以外これでやるのかな?
ただこれ、自炊にかなり慣れてないと「何かが冷めて温め直す」な、と。
麺を茹でて、その間にハンバーグとナポリタンの具材の仕込みをして、
ハンバーグを焼きながらナポリタンも作って、
ちょうどいいところでチャーハンをレンチンして、
上手くタイミングを合わせて完成させて盛り付ける。
これはちょっと自信が無いから一生やれる気がしない。
2番はナポリタンくらいなら作れそうだったけど却下。
3つ用意する中で冷凍とかじゃない2つのどれかを作る?
逆に効率悪いでしょ?そこまでこだわるほど美味く作れるなら良いけど。
スパゲティを丼一杯に作って食ったりとか週末良くやるもんで、
ナポリタンは作ろうと思えば作れるけど、ハンバーグは…。
それに作ったとしても味で反省点が無いかと言えば、それは無い。
レシピ見ずに適当に作って適当に食って終わるのが常なので、
万が一失敗すると再現どころじゃなくなる。
3番、これが一番実現に向けて現実的だったので採用した。
日頃食ってる冷凍ナポリタンが美味いからそこを信頼した。
ナポリタンはねぇ!店か冷凍が一番美味いんすよ!
ハンバーグもねぇ!自炊経験の中で一番不安あるから作りたくないんすよ!
いや、ハンバーグは作りたいけどね?
フライパン全面に敷き詰めてバカみたいなサイズ作ったりしたいけど、
このタイミングで自作ハンバーグ用意するのは違うな、と。
そういうこともあり、今回の再現は企業努力に頼ることにした。
・準備:一番楽な作り方をしたい
そういうわけで冷凍等で用意することにしたんだけど、
実はそれでも色々問題がある。
冷凍食品はレンチンの所要時間がバラバラで長い。
そして、大体の家庭は電子レンジは一台しか無いし、
二台あったとして、ブレーカーが恐い。
つまり、冷凍を使うにしてもそこで選定が必要になってくる。
実はすべてがセブンイレブンの商品で揃えられるんだけど、
「他に選択肢は?」と感じたので今回は使わなかった。
セブンイレブンだと確実に全部レンチン調理になるけど、
炒飯は量の調節が効くので胃の容量と相談できて便利なんだけど。
何はともあれ、今回の再現でそれぞれに求められる条件がこれ。
「冷凍炒飯」
原作通りにできる唯一の要素となるのでレンチン必須
「冷凍ナポリタン」
物によってはフライパン調理で炒めて作れるので炒飯と同時進行が可能
「ハンバーグ」
冷蔵・冷凍共にソースまみれではない物が必要
ただしマルシンハンバーグは避ける、ちょっと「存在」が違うので
ナポリタンの「フライパン調理で同時進行」は裏を見ればわかる、
あとは炒飯も含めて量との戦いになるので、
レンチンかフライパンかが決まって来る。
一番の問題はハンバーグ、世のハンバーグは大体ソースまみれ。
原作はどう見てもただ焼いただけの「素」バーグ。
デミグラスソースが一緒についてくるのよね、同じ袋の中に入って。
和風おろしとかでも物によってはソースまみれの状態になってる。
「素」で売ってるハンバーグは弁当用ミニサイズだったり、
まとめて複数個で売ってる物になってくる。
そして何よりマルシンハンバーグ…あれはハンバーグとしてここに入れたくない。
マルシンハンバーグ自体は美味い、確かに美味いんだけど、
こういうタイミングで「ハンバーグを連れてきたよ」とかはしたくない。
アイツは…ちょっと肉料理として存在するステージが違う気がする…
「おれが食いたかったのは天下一品で醤油ラーメンじゃない」
そういう違いが発生して失敗しそうな気がする…
何はともあれ、冷凍もそうだけど、店頭で肉コーナーを探しても同じ、
生か調理済みかはともかくとして、最低2個からだった。
それをクリアしてくれたのが…セブンイレブン。
なんとセブンイレブンの「和風おろしハンバーグ」、これがすごくて、
冷蔵商品でおろしソースが小袋別添えスタイル!!
これはツイッターでフォロワーさんに教えて頂いた、
本当にありがとうございます…一生悩むところだった…
こんなくだらないことをクソ真面目にやる遊びなのに…
とは言え、セブンイレブン以外の選択肢もほしかったので調べたら、
一応「素」で売ってるレトルトハンバーグとかも存在はするらしい。
調べて出てきたのは出てきたんだけど、
実際に再現する当日、店頭では発見できなかった。
「みなさまのお墨付き」の6個入り冷凍とかは良いね、
アレは「また今度ハンバーグ食えば良いや」と考えられる人におすすめしたい。
弁当用のミニサイズは「味だけ」求めるならいいんだけど、
「見た目も多少求めたい」となると迫力がなくなる気がするので、
今回は「大きい一個を乗せたい」というところにこだわった。
準備ができたら…あとはやるだけ。
(再現できる商品が)あるのがいけない!あるのがいけない!
・調理:極限まで「楽」を求めた結果
今回用意したのがコチラ。
実はこの日、「松屋の二郎系牛めし」を食いに行ったんだけど、
「完売」の張り紙でヤケになってつけ麺を食いに行ってしまって…
だって「もちづきトルコライス」でどのくらい満足できるかわからないし!
飯抜きで用事済ませてやっと辿り着いた松屋で食いたい物食えないとか!
それはしっかり満腹になるまで食いたいでしょ!
無料分増量の中盛にライスつけて大盛以上の満足感を大盛より安く、
それが許されなきゃ何の楽しみが他にあると!?
…気を取り直して。
冷凍ナポリタンはセブンイレブンで買うと皿付きになるので、
別途スーパーで買って、それと同じくらいの量の炒飯を購入。
これが若干失敗で、このナポリタン、フライパン調理できない。
裏面に書いてない奴は無理矢理フライパン調理したくないし、
かと言って昼飯もそこそこ食ってるからこのサイズが良かったので、
今回は「全部レンチン」に決めた。
400gとかになるのよね、これ以上デカい冷凍ナポリタン。
美味いとわかってれば炒飯と同じ450g用意してもいいけど、
ハンバーグも合わせたらキロに突入しちゃうからね…。
1キロ超え始めたらちゃんと美味くないと厳しくなってくるから…。
あとはレンチンしただけの話なので、
次行ってみよう(いかりや)。
・実食:原作こそ最強だとわからせられた
お待たせしました、これが完成品です。
馬鹿の食う奴だな!!(カミナリ)
しかしこうして用意してみると恐ろしい…
もちづきさんは妹と2人で一皿を食ってるんだけど、
ハンバーグ4つ、炒飯はかなりデカい袋のを一袋行ってるはず、
そしてそれと同じくらいのナポリタン…
多分使った皿は2話の「オムさん」と同じくらいデカいはず。
すげぇ食ってるよな…実際作ると化け物具合がわかる…
何はともあれ食ってみた感想としては…
ハンバーグとナポリタンをおかずに炒飯を食ってる味。
今回ちょっと味変を用意しなかったんだけども、
すべてと喧嘩しない味変調味料が思いつかなかったのでそのまま食った。
意外とこの皿の上の物は喧嘩しなかった。
炒飯は美味い、ハンバーグも美味い、ナポリタンも美味い、
ハンバーグと炒飯を一緒に口に入れても美味い、
ハンバーグとナポリタンは勿論一緒に口に入れたら美味い、
ナポリタンを食ってすぐに炒飯を口に入れても美味い。
ただし。
それぞれがそれぞれにプラスに働く何かを持っているわけでは、ない。
シナジーが一切無い組み合わせなんだな。
「ナポリタンに粉チーズかけると味が濃くまろやかに」
「ハンバーグにチーズ乗せて焼くと美味い」
そういう何かが生まれる組み合わせは一切存在しなかった。
で、だ。
原作では食べ進めていた妹・実咲がタバスコをかけ始める。
それこそバカみたいな量を使っていて読者を戦慄させたわけだけど、
自分で作った「もちづきトルコライス」を食べ終えて、考えて、気付いた。
「このメシと喧嘩せず美味しくする味変はタバスコだ」
そもそもタバスコという物について理解しないとなんだけど、
タバスコはただ「唐辛子で辛くする調味料」というわけではなくて、
原材料は唐辛子、塩、ビネガー…つまりお酢。
辛くて塩気があって酸っぱい液体、それがタバスコ。
ウィキペディアによると、唐辛子と塩を発酵・熟成させて、
それを酢で薄めて更に寝かせるんだとかなんとか。
その結果出来た液体は牡蠣にかけて食うと美味いんだな。
牡蠣自体の海の感じとタバスコの塩が良い感じの塩梅になる。
本当は持病の関係で食っちゃいけないんだけど、
牡蠣を1個100円で生か蒸しで食わせてくれる居酒屋があって、
そこに行った時だけ、1個に一滴くらいで使う。
アレが本当に美味いんだ…
…で、そうやって食っちゃいけないものを僅かながらたまに食ってたので、
「ハンバーグにタバスコは絶対合う」
「ナポリタンは食える店ならタバスコ置いてるから間違いない」
「キムチ炒飯とかもあるから炒飯にもタバスコは合わないことはないはず」
そうやって持病発症前の理論と経験から言えば、
「作画資料用の試作段階でタバスコが合うことを発見したのではないか」
そう考察した。もちづきさん考察、メシについてなら楽しいからしたい。
そういうわけで、セブンイレブンで全部用意するにしても、
他で諸々用意するにしても原作通りに作るにしても、
食べる時は是非タバスコを用意していただきたい。
あんなガロン瓶じゃなくて、レストランなんかで見る一般的なサイズでいいから、
タバスコを用意してお好みの量をかけてもらって、
この「もちづきトルコライス」にタバスコか合うか確認してもらいたい。
あと…ね…
食べる時はね…ちゃんと胃の容量と相談して食べきれる量で…
何よりね…コンディション整えて挑戦してほしい…