カナダのおかん

日本を遠巻きに観察しつつ、キャラ強めの人に囲まれたカナダ生活を、一話読み切りの形で綴っています。

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マガジン

  • 【みんなで創る】クロサキナオの運営マガジン

    • 86,493本

    このマガジンは「楽しく、続ける」を趣旨として発信してます。まだnoteに慣れてない人は知り合いづくりと記事の共有を兼ねてぜひご参加してみてはいかがでしょう🌹 ※原則1日投稿記事は2本までとしました。ご了承ください。

  • 私が選ぶ、私のイチオシ

    • 4本

    各クリエーターが、『渾身の作品』を『ひとつだけ』投稿するマガジンです。ぜひ、お気に入りのクリエーターを見つける手がかりにしてください。

最近の記事

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『エッセイ限定・ひとり1作品』の共同運営マガジンはじめます

以前、『創作大賞』について思うことを投稿しました。 その後、「何か個人的にできることはないものか?」と実は考えていて、実験的共同運営マガジン『私が選ぶ、私のイチオシ』を始めてみることしました。 なぜ『実験的』かというと、投稿できる数をひとり1作品に限定するからです。 そうすることで、マガジン内の作品数をある程度抑えて、自分の渾身の作品をより多くの人に長い期間読んでもらう、また、自分好みの作品のクリエーターさんを探しやすくしよう、という試みです。 それから『エッセイ限定』

    • 50歳も過ぎて、今さら先天性の心臓の異常と言われても......

      先月、えらくひどい風邪をひいて高熱が続き、病院に駆け込んだら、いろいろあって今週、心臓専門医に「最悪、心臓の手術です」と言われてしまった。 ことの経緯は、 風邪で病院へ→心電図(ちょっぴり異常)→念のために肺のCT(異常なし)→血液検査(高コレステロール、いつものこと)→念のため、後日、心臓のエコー(異常なし)→かかりつけのお医者さんから「検査結果異常なし」の連絡有り→ひと安心→今度は心臓専門医から連絡&召喚→心臓の静脈の位置に問題があるから、更に詳しい検査が必要と言われる

      • 知らないうちに、『推し』のライブに友人が行くことになってた

        私のここ数年の推しは、THE ALFEE。 YouTubeの動画でハマって以来、毎日のように曲を聴き、動画を漁っている。 今、私の一番の願いはアルフィーのライブに行くこと。 だけど、私とアルフィーの間には、広大な太平洋と、時間の壁が広がっている。 一時帰国のたびに、「なんとか行けるライブはないものか?」と探すものの、ちょうどツアーをやっていない時期に重なっていて、毎度毎度、涙をのんでいる。 先日、東京の友人のAちゃんからメッセージが入った。 「アルフィーのクリスマスラ

        • 気がついたら『創作大賞2024』が終わってた

          『創作大賞2024』が終わってた。 なんなら受賞パーティまで終わってた。 かすりもしなかった9月の中間選考に落ちた時点で、自分の中で『創作大賞2024』は終わってたとはいえ、最終発表にしては、周りがなんだか無風だった気がするのは、私の思い違いだろうか。 振り返れば、応募期間と応援期間、そして、中間発表までが一番盛り上がっていた気がする。私が応募しようとしていたのが一番人気のエッセイ部門だったせいか、受賞に向けての傾向と対策や、「応募しました」とか、「応援してね」とかの、『

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        記事

          「英語...(笑)」だったのに、カナダで生きている不思議

          「先生、そんなこと言ったって、私、今まで一度も外国人と会ったことないよ。英語ができたらいいなあ、って思ったこともないし。なのに、なんで英語勉強しないといけないの?」 私が高校生の時、面談でそう言うと、英語の先生は悲しそうな目をして黙りこんだ。 そんな私は今、シングルマザーとなってカナダで二人の子供を育てている。 子供の父親、つまり、元旦那は日本語をほとんど話せないカナダ人。 子供達も英語がメインの人生を送っている。 私の今の生活も、ほぼ英語で賄われている。 どうしてこう

          「英語...(笑)」だったのに、カナダで生きている不思議

          noteをはじめて6ヶ月、いいこと思いついた

          毎日投稿とかは、はるか昔にやめてしまったとはいえ、ダラダラ書き続けて6ヶ月。 何事も続かない私にしては、快挙としか言えない。 本当に何事も続かないのだ、私は。 続いているのは、子育てくらい。 学年が変わるたびに、ノートを新調して、ペンもカラフルに揃えて、ちゃんとノートとるのはせいぜい一週間。そのあとは、思いつきで殴り書きに毛のはえた程度のノートをとって、残りは大量の落書きで埋め尽くした。 ピアノも親がやめさせてくれないから何年も続けたけど、ぜんぜん練習しないから、いつま

          noteをはじめて6ヶ月、いいこと思いついた

          地雷がいっぱい、危険なハロウィン

          昨日はハロウィン。 その前日に息子の定期検診で栄養士さんに渡した荷物に、なぜか私の社会保険カードが紛れ込んでいて、ハロウィンだって言うのに、その引き取りに子供病院を行かなければならなかった。 「栄養士さんなら中にいるはずだから、入って」 受付を通り過ぎると、たぶんドクター以外のほぼ全員のスタッフが仮装していた。 髪の毛の中で、棒に刺さったクモがビョンビョンしてる人、魔女の格好の人、全身つなぎの骸骨のコスチュームの人がやたらにウロウロしている。 栄養士さんを見つけなけ

          地雷がいっぱい、危険なハロウィン

          アメリカのカレッジはストレス半端ないけど、その後の人生を変えた

          娘は今、カレッジに通っている。 いわゆる大学、ユニバーシティに落ちたので、『コミュニティカレッジ』と言われる短大的な扱いの学校だ。 アメリカのドラマとかでも、「ああ、大学じゃなくって、カレッジね......」的な扱いのあれだ。 そんな扱いの学校でも、娘を見ていると、なかなか難しいことをやっているように見える。 天文学のクラスの情報交換サイトでのコメントのヒントを、娘は天文学好きの息子にもらうのだけど、「今日は疲れてるから、何も思いつかない」と息子が言うので、「しゃーな

          アメリカのカレッジはストレス半端ないけど、その後の人生を変えた

          うちのエドワード三世がお空に帰っていった

          うちはハムスターを飼っている。名前は、エディ。正式名称は、エドワード三世。と言っても、子供達が勝手につけただけで、別にそういう名前で売り出されていたわけでも、なんでもない。 なぜ三世なのかというと、うちに来たハムスターのうち、エディが3代目だから。 初代は、バート。正式名称、バーソロミュー。2代目は、セオ。正式名称、セオドール。 子供達が、「ハムスターってば、ちっちゃくって、頼りないから、名前だけでも立派な感じにしよう!」ってことで、歴代ご大層な名前がついている。 ま

          うちのエドワード三世がお空に帰っていった

          北米の醸造所直営バー『クラフトビール飲み比べ』巡り

          コロナのせいで軒並み休業、閉店に追い込まれていたクラフトビール醸造所直営バーが、再び人気の兆しを見せているらしい。 北米では本格的な醸造所ももちろんだけど、家族経営で営まれている、こぢんまりした醸造所がダウンタウン、郊外、ともに点在している。 コロナ以前は、友人たちとの間でこの『直営バー』巡りが流行っていた。 私が初参加した時のこと。 「Flight(フライト)でいいよね?」 メニューを見ながら、カウンターでアメリカ人とカナダ人の友人たちは盛り上がっている。 Fl

          北米の醸造所直営バー『クラフトビール飲み比べ』巡り

          経験上、私はテクノロジーをあまり信用していない

          ガチャ。 バンッ。 うわーーーーーん! 夜11時、そろそろあかりを消して、眠りに落ちそうになっていた時、娘がタブレットを抱えて、泣きじゃくりながら部屋に入って来た。 ど、どした、どした?! 「数日かけて書いたエッセイが消えた。あと、30分で締め切りなのに〜!」 娘が突き出したタブレットを受け取り、あれこれ試してみるが、ファイルはどこにも見当たらない。 カレッジのネット上に自動保存してあるはずなのに。 変更前のバージョンもない。 タブレット本体にもない。 フォルダ自

          経験上、私はテクノロジーをあまり信用していない

          ディズニーランドの刷新で、車椅子の息子と大混乱

          8月の終わりの台風の直撃も避けることができ、息子と無事にディズニーランドに行くことができた。 当日は、私の友達が「浦安駅と舞浜駅を間違う」という初歩的ミスを犯したものの、助っ人として参上。 コロナ以前は、一時帰国のたびにディズニーランドに出かけていた。 息子は車椅子なので、入り口付近のカウンターに行って、障害者用の優先カードをもらい、そのカードを各アトラクションで見せると、列に並ぶことなく、待ち時間分が過ぎると、係員の人に別の段差のないルートから乗り場まで連れていっても

          ディズニーランドの刷新で、車椅子の息子と大混乱

          久しぶりの夏の日本滞在は、自然の脅威がてんこ盛りだった

          ガタっ。 ピシピシピシ。 メキメキメキ。 田舎の木造平屋の一軒家。 なのに、目の錯覚みたいに、家がぐにゃりと歪んで見える。 庭に面した板の間のテーブルで勉強していた息子が、息を呑んで固まっている。 とりあえず、目の前の大きなガラスの引き戸を開ける。 これ以上大きくなるようなら、息子をおぶって庭に出るしかない、と、腹を括って、息子の肩に腕を回して......結局自分も固まっていた。 そして、少しずつ揺れは小さくなり、元の静寂に戻った。 「ド、ドア開けたのは、揺れでド

          久しぶりの夏の日本滞在は、自然の脅威がてんこ盛りだった

          太陽は星で、月はひとつじゃないんだって

          娘がカレッジに行き出した。 週3日に授業を詰め込んで、「残りの日はバイトするんだ!」と息巻いていたのに、不況のせいか、さっぱり仕事が見つからない。 まあ、そうだよな。 ニュースでも、移民(不法移民も含めて)の数が多すぎて、若者の仕事がまるでない、と言ってるもんなあ。 まあ、学業もそこそこ忙しいようなので、別にいいっちゃ、いいんだが。 カレッジの一年生とあって、授業も一般教養的なものが多く、娘は理系なので、クラスでの女子の数は2、3名にとどまり、娘曰く、「理系オタクの巣

          太陽は星で、月はひとつじゃないんだって

          風邪で病院行ったら、なんか大事になってしまった

          もうかれこれ二週間近く、ゲホゲホしている。 カナダは絶賛医療崩壊中なので、風邪ごときで病院に行くのは非常にためらわれる。実際、風邪で娘が息苦しいというので連れて行った時は、帰るまでに7時間かかった。 だから市販の薬で、ただただ大人しく寝てた。 一週間も経つと、頭痛と咳が残るくらいでだいぶ良くなり、「よかった、よかった」と思ってた。しかし、ある朝、強烈な咳で、ちょっと呼吸困難気味になって、しかも、熱を測ったら『38度』の文字。 せっかく治ったと思ったのに、10日もたって

          風邪で病院行ったら、なんか大事になってしまった

          10年ぶりに40度近い熱出したら、火災報知器が鳴った

          39.6度って......。 三度見したわ。 熱も頭痛も治ったけど、いまだに咳は続いている。 そんなにフラフラな状態の母を置いて、学校が忙しい娘は、ろくに家にいなかった。車椅子で学校に通う息子も当然、学校なので、もろもろの介助も通常運転。 「おかん、具合悪いから、息子くん、今日のところは、ぜんぶ一人でお願いしまっす」ってわけにもいかない。 体が辛い。 ここはやっぱり、元旦那にSOSを投げて、子供達を預かってもらおうか......。 しかし、この状況の説明する煩わし

          10年ぶりに40度近い熱出したら、火災報知器が鳴った