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大相撲 2024年5月場所 優勝の行方 (12日目終了時点)

久々の大混戦

普段の場所は12日目終了時点では、優勝候補も絞られており、優勝へのシナリオも限られてくるので、千秋楽直前に優勝の行方を勘ぐったりはしないのですが、今場所は久々の混戦模様なので、優勝の行方を勝手に考えます。

2024/05/23 12日目終了時点

そもそも、初日から役力士総崩れの憂き目で始まった今場所。

横綱・大関の休場も相次ぎ、先場所優勝の尊富士も怪我がたたり休場、ようやく三役復帰の朝乃山も休場。
どうなることやらと、観ていると案の定大の里が優勝争い。琴櫻も勿論優勝争い。
歯がゆいのは豊昇竜。ここで優勝しとかないと!が、痛い負けを繰り返し。

混戦も混戦。


13日目の取組

三敗・四敗力士の短評と終盤戦展望

琴櫻

横綱を取りに行くには、今場所は落とせない。意地でも優勝しないといけない。
未取組は番付順でいくと、豊昇龍・阿炎・翠富士。
大の里とは直接対決済み。(大の里の勝ち)
豊昇龍との取組は千秋楽に残したい。
同星同士の対決を考えると、湘南乃海 → 阿炎 → 豊昇龍 の順番と見る。

大の里

今場所で優勝したら、いよいよ大相撲新時代の到来と言っても良い。
役力士とは阿炎以外とは取組済み。未取組は番付順で、阿炎・王鵬・宇良。
琴櫻が13日目で湘南乃海とやるのであれば、欧勝馬と取組んでも良さそうなものであるが、人気力士同士の取組と初顔合わせの二大要素で場所の盛り上がりを優先させると、宇良との取組は13日目のタイミングしかなかったと推測する。
欧勝馬が13日目に勝ったとすると、14日目は大の里ー欧勝馬 になりそう。欧勝馬が負けると 大の里 ー 阿炎 になるであろう。

湘南乃海

名前が 湘南乃海 桃太郎 といういのは知られていないと思う。良い名前だ。
幕内に上がってからは中位から下位を言ったり来たりでなかなかもどかしい状況がこの一年続いた。幕内最多勝利は前頭14枚目での10勝であるので、今場所の成績も決して予想外の成績ではない。ただ、上位陣が崩れていることで12日目はトップに躍り出てしまった。結果12日目は阿炎に負けたが、13日目の琴櫻にどう挑むか。13日目を負けるといつもの成績に落ち着いてしまいそうなので、奮起して欲しい。

欧勝馬

初入幕での躍進は見ていて楽しい。
13日目は大の里と3敗同士の取組になるかと思っていたが、大の里の取組優先にて、若元春との取り組みとなったと推測。
若元春側から見ても、欧勝馬との取組はあまり理を得ないが、場所の盛り上がりと13日目の盛り上がりを考えると、3敗力士を終盤に入れるには若元春との取組となったのだろうと推測。
若元春は休場からの復帰、12日目の琴櫻戦も足元がゆるいところが心配であり、欧勝馬が勝つ可能性は高いと見る。

豊昇龍

残す役力士は琴櫻と若元春。順当に当てるのであれば、14日目:若元春、千秋楽:琴櫻。
大の里との12日目を華麗に勝った実力を見るに、4敗というのは非常に痛い。休場明け高安は仕方ないにせよ、他での取りこぼしが痛い。横綱を目指すためには下位陣の取りこぼしが無いことを期待して止まない。
13日目が明生か翠富士かは、阿炎との関係性ぐらいだと思われる。

11日目大の里戦は完璧中の完璧

阿炎

実は 琴櫻と大の里との取組を残している
順当に当てるのであれば、明生 → 琴櫻 → 大の里 になると考える。
関取の今場所は残り二勝して二桁に何とかして乗せたいところ。先場所は9勝6敗であったので、大関を目指すためにはここがスタートポイントにしたい。

大栄翔

13日目は御嶽海と順当な対戦。過去の星もほぼ五分。正直どちらが勝つか分からない。
千秋楽に向けて 御嶽海 → 豪ノ山 → 高安 と取組内容で場所を盛り上げてくれそう。

明生

合い口を見ても、普通に強い。なのにもう一勝が付いてこないのがもどかしい。この三年間を見てもなかなか二桁に届かない、辛辣な言い方をすると現在の4敗という成績はいつも通り、周りが崩れているだけ。となってしまう。
残り3日で二桁を取ってほしい。それだけの実力はあるはず。

御嶽海

やる気が出るかどうか、本当にそれだけ。
心配なのはもう勝ち越してしまっていること。(負け越していても奮起しなさそうではあるが)13日目を勝つことで、優勝の可能性が残ることを考えると、やる気が出る可能性は大いにある。
過去三回の優勝はいずれも関脇在位であったので、今場所の棚ぼた状態はどうなのだろう。 やる気が出るかどうか、それだけ。

琴勝峰

今場所は悪くない。十両から再入幕してからは勝ち越し&勝ち越しで今場所も勝ち越し。着実に復帰しているので来場所は前頭一桁前半まで行くであろう。
ただ、今回の優勝戦線に残るかどうかは、非常に微妙なところ。13日目が美ノ海であるのは、美ノ海が勝ち越せるかの正念場&前頭上位が微妙なLINEであることから順当であると見る。

宝富士

実力者ではあるが、上位には弱い。正に中堅というところ。気づいたら37歳になっていた。
13日目は金峰山。金峰山も美ノ海同様に勝ち越せるかの正念場であるので、来場所の番付編成をやりやすくするためには、この取組は納得。
優勝戦線に最後まで残るかと言われると厳しいと思うが、息子さんとのエピソードを聞くともう二勝して欲しいと思わずにいられない。

残り3日間の流れ予想

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