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隣の芝生は青く見える。でも、実際は黒い

産油国と言えば。
で、アフリカを思い浮かべる方は多そうです。
リビア・アルジェリア・アンゴラ、、、
巨大な油田を擁する国が並ぶ。
WWⅡの後にアフリカ各地で油田開発は進み、たくさんの資源ができました。
が、国全体を富ませる事はなかったのです。
世界のエネルギー産業の重要地点があるのに、なぜ世界最大の貧困地区なのか。

大きな要因として、
天然資源の豊かさそれ自体
豊富な資源をもつ国の為政者の立場になってください。
国内インフラの開発努力に教育の拡充などを全くしなくても、
<莫大な富>を得る事ができるというGAMEです。
超金持ちの家庭で産まれりゃ、勉強も仕事もしなくても贅沢に生きていけるのと感覚的には似てます。
資源が豊かやのに、なぜ成長できていない?
と国に対して思った時には、これが大事な視点なのです。
その豊かさが、超超格差を生むのです。
持つ者と、持たざる者です。
また、
その資源産業(油田)を中心に二次産業・三次産業を育成する必要がなかったという視点もあります。

国内産業が未発達という事は、市場は空洞化して富の再配分が行われません。
貧富の差は取り返しのつかないレベルで開くのです。
常軌を逸した贅沢をしている者の横で、
衣食住が足りていない極度の貧困者がいるという現状がアフリカです。
これを経済学者達は「資源の呪い」と呼んでいます。

天然資源というラッキーアイテムに依存した貿易は、国内産業を徹底的に荒廃させます。
1970年代の石油危機では中近東の原油価格が高騰し、アフリカの産油国は石油の輸出が増えて短期的にはすごく潤いました。
が、通貨高によって他の輸出産業が壊滅した結果、ますます「石油依存」がエスカレートする事になるのです・・・
さらにさらに。
アメリカがインフレ抑制の為に高金利政策をした事で、ドル建ての融資を受けてた新興国の債務負担は急増する事に。
その返済はかなり困難になったという事です。

って事で。
冒頭の例えで言うと
「度が過ぎた金持ち」の家庭で産まれたら、
知識・経験・学びがなくても<豪華に生きていける>という世界がある。
お坊ちゃま・お嬢様。
がね、その代わり「金がないと、何もない人間」という状態になる危険もある。
かなり危険ですよね。人間として。
人間は個の能力があるから、人間なので。
大衆がつけていく「生きていく知恵」すらも身につけるchanceもないかも。
でもやはり「金が腐るほどある」から頑張れない。
勉強する気にならん。仕事なんてする意味も分からない。
という心理から抜け出せないものです。

<豊富な油田をもつ>という事は、正直それだけでclear!!
輸出なんて石油だけでOK(>◡<
で、その権利者は何もせんでも毎日が絢爛。
で、結果として国の産業は他に何もない。
食べていけない者・生きていけない者がでてくるのは自然な話。
それに昨日の記事でも言いましたが、アフリカという地域は「内輪揉め」もひどい。
弱者が団結して権利者と戦う「革命」は起きるはずもない。
そもそも弱者同士でも喧嘩しているのやから。
当然、
ピューリタン革命・アメリカ独立革命・フランス革命のような団結して戦うといいう歴史も発生しない。

これがアフリカの貧困を
「資源で見た」時の話。

産油国やのになんで貧困になんの?('_')
ってなってた人は、今日の記事を1つの参考にしてください。

天然資源が最強である国は、
その資源に依存する傾向にある。
そして天然資源以外の他の産業が発展しづらいのである。

あまりにも恵まれている世界線でも、
必ず問題は発生する。


それが人間社会。
容姿端麗には、それなりの地獄もある。
極度の金持ちには、それなりの地獄がある。

「隣の芝生は青く見える。

が、入ってみりゃ黒かった」


あんまり自分だけが苦労しているなんて思わないように。
人間なら、何かしら大変なんよ。

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