KRYラジオ「大人の音楽堂」:YES(2023.6.24OA)
1970年代には名演、名盤といわれるライブアルバムがいくつもあります。おそらく1972年のDEEP PURPLEの日本でのライブ盤が世界的に大ヒットしたことがきっかけだったと思います。スタジオ盤と違いその疾走感やライブならではのインタープレイが聴きものです。もちろん1960年代にもライブ盤はありますが、1970年代のものは録音技術の進歩もあり、ファンにとってはありがたいです。
さて今回はYESのライブ、2019年と2011年のライブアルバムからセレクト。やはり「燃える朝焼け」は外せない。最高です。そして「光陰矢の如し」。これを聴きに行くだけでもライブ会場に行く価値があります。YESのライブと言えばやはり1973年リリースの「YES SONGS」。YES歴代最高の評価を誇る「こわれもの」「危機」を中心に選曲されたLP3枚組。ジャケット等ビジュアルも素晴らしい。オープニングは小澤征爾が指揮をするロンドン交響楽団のストラビンスキーの「火の鳥」…今から凄いことが始まる…そんなワクワク感を感じる…ある意味芸術品であります。映画にもなっています。是非観てください。
この年に初来日、レコードでしか知らない当時の日本の音楽評論家やラジオDJ等は、その驚異的な演奏技術はライブでは再現不可能…「きっと事前に録音したものを流している」とか言っていたそうですが、コンサートではもちろんそんなことは無く、メンバー5人でサラっとやってのけたのを観て口がポカーン…そんな状況だったそうです。このころから日本でもプログレッシブロックの人気が上がります。YESのライブアルバムは時代時代でいくつもあります。メンバーの入れ替わりも多いのである意味ありがたいですね。ステージセットの演出もアートワークを担当するロジャー・ディーンのカラーが出ててプログレ感いっぱい。YESのアンサンブルはいつ聴いても驚きの連続なのです。
さて次回は後期のGRAND FUNK。ものすごくキャッチーになって初期のファンは少々落胆したかもしれませんが、個人的に好きなのでお馴染みのシングルを並べます。お楽しみに。
今回オンエア
GOING FOR THE ONE 究極
TEMPUS FUGIT 光陰矢の如し
HEART OF SUNRISE 燃える朝焼け
ONWARD