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UNISON SQUARE GARDENの完全着座ライブに行った話。
はじめのおことわり
※この投稿は、USG2020「LIVE (on the) SEAT」の演奏曲について触れるネタバレありの投稿なので、今後ライブに行く予定がある方につきましては、読むも読まぬもご自身の判断でお願いいたします。
※目次を設けて、ネタバレを含む項目には「※ネタバレ有り」の表記をしています。「ネタバレは嫌だけど、今度行くからライブの雰囲気は掴んでおきたい…」という方は、ネタバレ項目を飛ばしてお読みいただければと思います。
※内容は10月14日の1部公演についてです。
◆2020の幕開け
今年に入ってから、行く予定だったライブが延期や中止になった回数は何回あっただろう。
配信ライブのチケットを購入して、家で夕飯を食べながら、コメントをしながら、SNSを眺めながら観るのが当たり前になったのはいつからだろう。
ぎゅうぎゅうなライブハウスで、知らない人と密着しながら、汗をかきながら、ロックスターに目を輝かしていたのは、いつのことだっただろう。
withコロナなんて言われてからだいぶ経った気がするのに、先が見えない。
そんな中での“生”のライブ。
ライブなんだから生だってのが当たり前だったはずなのに、そんな常識がこの半年以上でどっかに行ってしまった。
だけど彼らは、いつも真っ先に喜ばしい報せを届けてくれる。
遡れば今年5月に発表された #USG2020 が皮切りだった。
UNISON SQUARE GARDEN、2020年内の活動計画を発表!
— USGinfo (@USGinfo) May 14, 2020
新作LIVE BD/DVD・8th Full Albumリリースに、全MV期間限定公開&全オリジナルAlbumサブスク解禁、生配信ライブ決定など5大トピックス公開!
スペシャルサイトにて生配信ライブの楽曲リクエスト投票を受付中!https://t.co/mN13FRLFxB#USG2020
最初は「B-Sideの時迷いすぎて投票できなかったから、今回は絶対投票しよ…」とか、「巣篭もりいい加減飽きたタイミングで本当に助かる…」みたいな気分だった気がする。
7月から毎月1回ずつ配信された2回のLIVE (in the) HOUSE に、全7バンドを招いた、FUNTIME HOLIDAY ONLINE。
画面越しとはいえ、大好きなロックバンドが変わらず音を鳴らしてくれたことに心が救われた。
今できることを派手にやってくれた結果がこうして1リスナーにしっかりと届いたのは確かだと思う。本当にやってくれて嬉しかった。
こんなことまで書くとあれだけど、こんな時でも集まって開催してくれたメンバーにも、スタッフさんや偉い方々にも感謝の気持ちが溢れて止まるところを知らない。
充実した3ヶ月だった。正直、2020年前半戦は記憶も思い出もなく、(PACAO杯は楽しかったので音楽を浴びるという点では)何をしていたか思い出せないんだけど、配信ライブのおかげで私の2020年が始まる音が聴こえた。
ぶっちゃけ今回の完全着座ライブの趣旨や意気込みや想いってのは、このオフィシャルブログに書いてあることそのものだと思ったし、田淵智也は言葉でも音楽でも本当の気持ちしか綴らないから、何事にも一貫性と説得力があるんだ。そういう姿勢というか、生き様も含めて「UNISON SQUARE GARDENが好き」っていう気持ちが私の中にあるんだなと再確認した。
(「さん」とか「氏」ってのはなんか今は違う?気がしたから敬称略させていただくね。)
正直その一貫性を浴びたような、重ね合わせて答え合わせをしたような1日だったから、ライブの感想というのは、彼らを愛し、尊ぶ気持ちが全てではあるんだけど、選曲自体は特に括りが無く「せっかくだし派手にやるから、座って楽しもうね」っていう中で体験することができたライブなので、少し演奏曲に触れながら、まとめきれそうにない感情を言葉として自分の記録用に残したいと思う。
◆会場の話
東京ガーデンシアター。今年6月にオープンしたばかりの複合施設のうちのひとつとなる会場。りんかい線国際展示場駅からも、ゆりかもめ有明駅からもすぐで、待機列形成場所の頭上には屋根があるので、とってもいい会場だなって思った。
個人的に音の響きとか拡がりも良く感じた。多少のビリつきとかはあったけど、上手に使えたらすごく活用しやすい場所の印象だった。
案内係のスタッフさんたちも、ちょっとでも迷ってる人がいたらすぐさま歩み寄って案内してたり、今ツアーのクリーンパートナーである(株)ダスキンのスタッフさんたちが、超こまめに手すりや、人が触れた場所をすぐさま拭いていたのが印象的だった。
微生物なんて私には見えないけど、視覚効果抜群で安心感があった。心強い人たちに支えてもらって今回の体験があったんだなと改めて実感してる。
【本日9/6(日)23:59まで】10/3(木)新潟~12/11(金)名古屋まで全15箇所26公演開催、LIVE TOUR『USG 2020“LIVE (on the) SEAT”』オフィシャルサイト先行受付中!全公演のクリーンパートナーとして(株)ダスキンの協力が決定。※チケット購入前にガイドラインを確認下さい。https://t.co/ckpIQmQPSk#USG2020 pic.twitter.com/61NMRcbd0i
— USGinfo (@USGinfo) September 6, 2020
◆メンバーの話
口を開けば尊いだの好きだのしか言えないけど、久しぶりに生で観る3人は相変わらず凄い人たちなんだなと思った。
斎藤宏介さん、ⅩⅡⅩでユニゾンじゃ見たこと聴いたことない一面に触れることができたそのあとのライブだったので、かなりワクワクしてたけど、その期待を何倍も超してぶつけてきた。
ギターの演奏は安定しすぎてて怖いくらいだけど、クールに弾きこなしてる姿が相変わらずかっこいいし、歌唱に関して何度もぶったまげてしまったけど、表現力がどんどんどんどん豊かになっていくのを、16年目でも感じるのは驚きだった。
鈴木貴雄さん、私の人生を変えたと言っても過言じゃない人物…イカ物?別人格かもしれないけど同一人物…恩人がそこにいる…ってだけで胸が熱かった。
普段スタンディングだとドラムが見えなかったりするので、せっかくなのでここぞとばかり凝視したけど、腕何本あるんだ…?目にも止まらぬスティック捌きはため息が出るほどだった。そりゃ判断力も瞬発力も高いわ…なんてついついイカの姿がチラついたのは内緒。やっぱり楽しそうなその姿はそこにあって、こっちまで楽しくなったよね。
田淵智也さん、最近斎藤さんに絡みに行きがちだよね。笑顔になってしまうわ。
Mステ出てトレンドに入っちゃうようなお方ではあるけど、その激しさとは裏腹な繊細なメロディ、言葉選び、その存在のおかげでこの10年弱私は息をしてるんだって、思い知らされた。
終盤には沢山会場とコミュニケーションを取ってた姿が印象的だった。
変わらずに音を鳴らしてくれて、ありがとう。
心の底からこのツアーを3人やスタッフさんたちが健康に、無事に回りきることを祈るばかりです。
◆LIVE (on the) SEAT※ネタバレ有
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1曲目:クローバー
いや…あの…そもそもユニゾンのライブではお馴染み、イズミカワソラさん「絵の具」での入場無しって、マジ?
開演前の注意アナウンス中に斎藤さんのギターの音がしてたから、舞台上にいたのはわかってたんだけど、最低限の照明の中、ソロアカペラからの田淵のコーラス…頭抱えたしボロ泣きしてた。
始まる前の会場内は、新しい会場で開催される、新しい生活様式のライブだから、結構みんながソワソワしてるというか、「どういう感じでいればいいんだ…?」みたいな雰囲気が漂っていたと感じていたけど、一瞬でユニゾンの世界に引き込まれてしまった。
もう歌詞とか解釈とか考えてたら、蛇足になっちゃいそうだからやめるけど、まーーーとにかく大好きだから…
とにかくサビの歌詞で、会場にいる私を、来れなかった人を、等しく愛して想ってくれているように感じて、嬉しさと今までの恋しくて切なかった気持ちが堰を切ったように涙が溢れて止まらなかった。
UNISON SQUARE GARDEN、ありがとう…
2曲目:フルカラープログラム
いや、これでもかという熱烈な歓迎じゃん…
(感情が限界すぎて文頭が「いや」になってしまうのは許してほしい…)
完全無欠のロックンロール、開始&勝利宣言じゃん…
このロックバンドに出会えたすべての喜びが詰まってるよ。クローバーで流した涙、全部虹になった。まあフルカラーの間も号泣してましたけどね…
3曲目:フィクションフリークライシス
MODE MOOD MODE最強曲。ギターがズルいくらいにカッコいい。
ユニゾン特有の言葉遊び、音遊びが大好きだから、全身で感じられるこの曲は、何度生で聴いても飽きない。
4曲目:誰かが忘れているかもしれない僕らに大切な001のこと
あーーでた!って思わず言いそうになった。
「愛してるそれだけ」って簡潔明瞭な歌詞に限ってこんな時だから刺さっちゃうよね。
5曲目:セレナーデがとまらない
前日の夜、やってほしいなぁなんて言ってたんですよ!やってくれた…
ユニゾンのトゲトゲしたロックも大好きだから嬉しくて、光攻撃浴びたデーモンみたいにのけぞってしまった。
間奏って言葉が世の中にはあるけど、この曲の間奏はセッションそのもの。それぞれが魅せるから困り果てたわ…
6曲目:世界はファンシー
新曲!この時を待ちわびていた…パトベジツアーじゃないけど、外せないだろうと期待してた分だけかなり嬉しかった。
この曲もなんとも摩訶不思議な世界を感じる曲で、難解曲かなとは思うけど、なんだかキャッチーだからズルい。
「マジチョロい」の歌い方とか「あ あ あ あ あ ああああ」とか「My fantastic guitar!」とか、それこそ「ハッピー」とか、ライブだからこその歌い方とかでワクワクした。最高だった。
7曲目:きみはともだち
貴雄がヘッドホンつけてたから、桜のあとやシュガビタ系かな?って思ったけど、今ツアーはそういう曲外すと思ったから、鍵盤やストリングスが入る曲だと、何が来る?って考えている間にイントロが聴こえてしまって感情が崩壊した。
たまたま実生活で「何も知らないやつに君のこと決めつけられてたまるか」事象があったので、ここでもボロ泣き。
ユニゾンのバラードって優しすぎる…心の底の隙間にスッと入って暖めてくれてしまう…優しすぎるよ…
8曲目:夏影テールライト
「新曲やらないのもちょっとな」なんてMCをした瞬間に悟った、ただでさえきみはともだちでHP0なのに、必殺技を決められてしまった…
海が見えたこと以外は何も覚えていないです。
9曲目:Phantom Joke
冗談じゃねぇはこっちのセリフ…
わがままを言うと夏影の後にMCか間をあけて欲しかった気持ちはあった。本当にわがままだけど。
でもようやく生で聴けたPJ、バビロニア大好きなのでやはり嬉しかった。
タイアップ以上にユニゾンの曲であって、3人のテクニックが光る楽曲だから、落ち着いた精神状態で眺めてその技術力にぶったまげたいな。
10曲目:徹頭徹尾夜な夜なドライブ
意味不明なんだよねこの曲。だけど大好き。
11曲目:ライドオンタイム
1番着座なのを悔やんだ曲かもしれない。心の中であほみたいに踊り狂ってた。
会場のボルテージもマックスでみんなノリノリで飛び立っていったのがバルコニーから見えました。
12曲目:harmonized finale
やられた。完全にノーマークだった。
タイバニでユニゾンに出会ったクチなので、The Risingを観てボロ泣きした時のことがフラッシュバックした。席に座ってたし。
高校生の時、恋に恋してた若い時期があってその時に1日中ハモナしか聴かないことだってあったから、思い出が詰まりすぎてた。
ありがとうも伝えたかったし、Be with youだって懇願し続けたこの数ヶ月。
結局その気持ちの何倍にもなる優しさで送り出してくれたような気持ちになった。
LIVE (on the) SEATの締めくくりには相応しすぎる曲だった。
◆まとめ
やっぱりライブはいいなって思った。心の底から。
心身共に喜んでるのをひしひしと感じたし、そういう感覚を失って、それがないことに慣れてしまうことはとても怖くてつまらないことなんだなって実感した。
いままでの当たり前が当たり前じゃなかったことを、簡単に受け入れそうになっちゃってたけど、全然心によくないんだなって思わされた。
未知の事変のせいで、今を生きてる一人ひとりがあまりにも自分と向き合う時間を持ちすぎて、よくないことやかなしいことばかり思う人だって少なくはないはず。
だけど、人に迷惑をかけないように、自分を守りつつ、生まれて持ち合わせたワクワクは見失わないようにしていったほうが、やっぱり楽しんだなって。
だからこそ、何回目になるかわからないけど、こんな機会を用意してくれた、たくさんの人たち、メンバーに心からありがとうを伝えたいです。
心を生き返らせてくれて、ありがとう。
これからも一緒に生きていきたいな。
またライブ会場で。
◇おまけ
1部が終わって、ライブ会場すぐ横のティースタンド、ジアレイに行った。
もうダメなので、一足先に失礼します… (@ THE ALLEY in 江東区, 東京都) https://t.co/lqXg7t8qQO pic.twitter.com/AiBCMU8qcu
— くりぷとん (@Krypton36796) October 14, 2020
心身共に楽しんで良きな疲弊には甘いものがいいね。
そして感想を友人とやいのやいの語り合ったあとは、大江戸温泉物語へ。
初めて来た。ライブ終わりに優勝したいわね。。。。 (@ 大江戸温泉物語 - @ooedoonsen in 江東区, 東京都) https://t.co/fgQUCfghY3 pic.twitter.com/BaVZ7FnU0k
— くりぷとん (@Krypton36796) October 14, 2020
ナイター料金は通常料金より多少お得なんだけど、今は東京都民限定の半額キャンペーンを開催していたので、ありがたく利用させていただいた。
1時間で終わる着座ライブ、過剰に疲れることはないし、発声できない・友人と連番できないこと以外は、終わった後に遊びに行けたりしてライブ以外の思い出も沢山作れる感じで結構良いなって思った。
楽しみって意外と見つけやすいところにあるのかもね。
かなり充実した半日でした。