165. 一つの事象にとらわれない
昨日、何らかの飛翔体が日本上空を飛んでいったとのこと。
その時に、雨雲レーダーにそれの軌跡とおぼしきものが見える、ということが一瞬話題になった。
手元の天気アプリで雨雲レーダーを見ると確かにくさび形に雨が降っていない地域があり、その飛翔体が飛んだとされる辺りと一致していた。
しかしこのような不自然な形は実はよく見るものである。
「これはいつものアレだね」と思いながら雨雲レーダーの時間軸を少し戻してみると、飛んでいったとされる時間帯よりも前からくさび形の雨が降っていない地域が見られた。
誤情報拡散の始まりを見た気がした。
これは、気象レーダーの電波が山に遮られていることによる現象であり、仕方がないことなのだという。
その後、ニュースでも本件が報道された。
相関性がありそうな事象があると事実に思えてしまう人間の習性は、誤情報拡散の源である。
常に一つの事象にとらわれず、きちんと一次ソースを確認するなどして、誤情報に惑わされないようにしたい。