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心理学検定キー7ワード第5章【臨床・障害】5.7(行動療法①:レスポンデント・オペラント条件付け)★★★

本日から療法に入ります

心理療法自体はむちゃくちゃありますので

キーワード集まとめで伝える内容は超メジャーなものを取り上げます。

細かい部分はワードのみの紹介とかになるかと思いますが

気になる方は調べてみると面白いと思います。

まずは、行動療法について条件付け別に分類できるかどうかが大事です。

それではやっていきましょう。


→行動療法とは

行動療法というのは、学習理論に基づいて人間の問題行動を変容される方法です。

ここで重要なのが学習理論というキーワードです。

学習理論とは

学習が成立するメカニズムを説明する理論

連合説認知説に分けることができます。

連合説:刺激と反応で説明するもので、S‐R理論S-O-R理論の2種類があります。

認知説:学習が記号とその意味についての認知で説明するもので、S-S理論とも呼ばれます。

人間の行動はすべて学習の結果であるとの考え方に立ったもので

問題行動を起こす理由が、適切な行動の学習が不足している結果、もしくは不適切な行動を学習してしまった結果であるととらえています。

これらは

適切な行動の学習を行う形や学習された不適切な行動を消去するという形で行動を変容させることになります。


→学習の3タイプを見ていく

学習は以下の3タイプがあります

①レスポンデント条件付け

②オペラント条件付け

③社会的学習(次回)

今回は①と②に関する療法を見ていきたいと思います。


→レスポンデント条件付けを利用した療法


特定の人やモノ、場所に対して明確な理由が無く不安や恐怖がある場合に

レスポンデント条件付けが働いている可能性があります。

このような場合は

不安や恐怖に拮抗する反応、例えば

漸進的筋弛緩法自律訓練法によるリラクセーション反応を学習して

不安や恐怖が生じる場面で行うことでそれを抑制する

逆制止という方法を行います。


この逆制止を用いた方法で

ウォルピ(Wolpe,J.)が開発したのが

系統的脱感作法です。順序が結構大事ですので以下記載しておきます。

・不安拮抗反応を習得する

・不安階層表の作成

・不安階層表の強度の低いものから順にイメージや実際に直面させ、不安拮抗反応を行う

という流れになります。

最近は不安拮抗反応を伴わず、必ずしも不安や恐怖の程度の低いものから取り組むことを必要としない

エクスポージャー(暴露法)も用いられるケースがあります。


→オペラント条件付けを利用した療法

オペラント条件付けの基本は

1つの行動を先行条件‐行動‐結果の枠組みである

三項随伴性でとらえて、特定の行動に対して

望ましい結果と望ましくない結果を伴わせることでその行動頻度を変化させることです。

復習になりますが

行動の生起頻度が増える事を強化

行動の生起頻度が減る事弱化といいましたね。

組み合わせで4つの条件付けの原理がありました。

それは、2.4「強化と罰」に詳細に記載してありますので戻ってみてください。

オペラント条件付けの原理を用いた療法として

・トークンエコノミー法適切な行動がとれたら、トークンを与えることで、その行動の生起頻度を増やす方法です。

トークンはシール、スタンプ、ポイントなどで一定に達すると価値のある何らかの報酬と交換できたり、特定の行動が許されたりというシステムです。

・シェイピング法:一定の目標行動に至るまでのプロセスをスモールステップに分けて、達成が容易なものから順位取り組むことで行動を形成する方法です。

1ステップ毎に強化するのが特徴で

トークンエコノミー法と併用して行くことが効果的とされています。


→本日の内容‐箇条書きまとめ

行動療法は学習理論に基づくものである

学習理論には連合説認知説がある

・連合説はS-R理論とS-O-R理論がある

・認知説はS-S理論とも言われる

・学習はレスポンデント条件付け、オペラント条件付け、社会的学習の3つある

・レスポンデント条件付けの療法は漸進的筋弛緩法、自律訓練法、ウォルピの系統的脱感作法+エクスポージャーなどがある

・オペラント条件付けの療法はトークンエコノミー法やシェイピングがある

・シェイピングの特徴はスモールステップにわけて達成が容易なものから。


以上、本日は行動療法の①レスポンデント・オペラント条件付けの療法についてでした

次回も行動療法の続きとなります。

それではまた次回。











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