心理学検定キーワード第6章【神経・生理】6.7(神経細胞の構造と機能②:神経伝達物質)★★★
月一イベントと終えて
昨日は月一のイベント
天候は良かったものの、立地的な条件で影になりやすく
時折寒ってなりがらも
無事、楽しくイベントを終わらせることができました。
暖かくなると人は普通に動きだしますねー。
3月はさらに春めいてイベント日和ですね。
ただ、年度末でいそがしかったりするのかな。
まあ、個人的に楽しんでいきたいと思います。
さて、本日は神経細胞の構造と機能②ということで
神経伝達物質についてより詳しく見ていきます。
それではまとめの方いきましょう。
→シナプスの種類
神経細胞間のコミュニケーションは
シナプスという構造を介して行われます。
ここで重要な事はシナプスが物質ではなく
構造の事をいうという点です。
そして
・電気シナプス
・化学シナプス
の2種類があります。
電気シナプスは、隣接する細胞の膜が2~4mmにまで密着して
これらの膜を貫通するコネクソンというたんぱくによって
小孔を形成しています、これをギャップ結合といいます。
この孔をイオン電流が流れるため、非常に速い伝達が可能になりますが
特徴として方向性がありません。
一方化学シナプスは神経終末部が他の細胞の膜に20nmほどの間隔をもって接した構造で
終末側からの信号物質が放出され、それをもう一方の細胞が膜の受容体を介して受ける
という一方向性の伝達形式をとります。
この信号物質を神経伝達物質とよび、現在では数十種類が知られています。
→神経伝達物質の分類:アミノ酸
神経伝達物質を分類すると
・アミノ酸
・アミン
・ペプチド
に分類されます
アミノ酸の神経伝達物質の代表は
・グルタミン酸:興奮性のシナプスを形成
・γ‐アミノ酪酸(GABA):抑制性のシナプスを形成
これらの物質を持つ神経細胞は
脳全体に広がっています。
→神経伝達物質の分類:アミン
アミンの神経伝達物質としては
・アセチルコリン:運動神経や副交感神経の神経伝達物質、アルツハイマー型認知症において大脳基底部のアセチルコリン神経細胞の減少が報告されています。
・ドーパミン:動機づけに影響、報酬系としても知られる
・ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
・セロトニン:覚醒と関係がある。放出されたセロトニンが回収されるのを防ぎ、その結果セロトニンの効果を増大させる薬物の選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)は抗うつ剤として使われる
があげられます。
これらの神経伝達物質をもつ神経細胞は
脳内でそれぞれに固まって存在しているため
ドーパミン神経系、セロトニン神経系などシステムとして考えられています。
→神経伝達物質の分類:ペプチド
ペプチドはアミノ酸が連なったもので
小型のたんぱくのことをいいます。
脳以外の場所でホルモンとして知られていたものが
後に脳において神経伝達物質として働いていることが分かり
神経ペプチドとよばれています。
以下様々な種類があり
・ソマトスタチン
・コレシストキニン
・エンケファリン
・バソプレッシン:社会行動に重要な役割
・オキシトシン:社会行動に重要な役割
・オレキシン:食欲をコントロール→その受容体が※1ナルコレプシーの原因遺伝子であることが分かり、睡眠や覚醒と深いかかわりがある事が知られています。
※1ナルコレプシーとは
日中に突然強い眠気に襲われる神経疾患で、通常の睡眠段階の推移ととは異なりREMから睡眠が始まるという特徴があります。
また強情動反応によって脱力発作(カタプレキシー)を伴う事が多くあります。
等があります。
これらのペプチドを持つ神経細胞も
脳内に偏在あるいは局在していて、特定の機能を担っていると考えられます。
「1つの神経細胞は一種類の神経伝達物質をつくる」
というデール(Dale,H.H.)の法則は
ペプチド性神経伝達物質を持つ神経細胞には当てはまらないとされています。
以上、本日は神経細胞の構造と機能②神経伝達物質についてでした
次回は活動電位についてです。
それではまた次回。