心理学検定キーワード第4章【社会・感情・性格】4.10(対人魅力)★★
魅力的な人間ってどんな人だろうか
魅力というのは相手を惹きつけるという事ですが、人によって魅力のポイントは違いますよね。
男性があこがれる男性、女性。
女性があこがれる女性、男性。
これに絶対にこうだ!という決まりはありません。
因みに私が魅力的に感じる人というのは
・依存性が無い、心身ともに自立した人間であること
・身体の動かし方が美しい人
今のところ考えられるのはこの2つになります。
そして、上記2つは絶対でもなく
私がそう思うだけであって、また別のポイントがあるはずなんですね。
もしこのブログを読んでくださってるかたで、私はこんな人に惹かれる!というのがおありでしたらぜひともコメントくださいね!
それでは、本日の具体的なテーマに行きましょうか
→対人魅力の定義
対人魅力というのは
親密な関係を築くために相手を惹きつける(惹きつけられる)心理的な力をいいます。
要因としてはいろいろあります。
見た目(外見)、態度などの内面、環境、生理的な部分、時間、相互作用とかです。
容姿が重要な人も多いでしょうしw、いやいや優しさよっていう内面の部分もありますしね。
それこそ生理的に無理とかも普通にありますので本当に人それぞれですよね。
傾向としてはやはり
最初は外見の要因が先行して、関係が進展すると内面の部分が要因として強くなります。
→類似性と魅力の関係
態度が似ていると相手に魅力を感じるのかという点について
バーン(Byrne.D.)とネルソン(Nelson,D.)は
類似性‐魅力理論で
「態度の類似性と相手に抱く魅力との間には直線的な正の相関関係がある」
正の相関関係という事は
態度の類似性が高ければ高いほど、魅力を感じる程度が高くなるという事になります。
理由としては結構想像しやすいと思いますが
やはり、思考、行動のパターンが似ていると自分自身の行動や解釈についての妥当性を確認しやすくなります。
また、相手の行動パターンも読みやすいですしその部分でのストレスはあまりなさそう
って感じですね。
→相互作用と対人魅力
対人魅力の要因における、相互作用というのは
魅力の対象からの好意や評価の事を指してまして
自分に好意を抱く人や自分を高く評価する人に対しては,魅力を感じやすいというものです。
このような現象は好意の返報性とも言われていて
自身に不安や自尊心が低下した状態ですと余計に生じやすくなります。
失恋した時に好きって言ってくれる人にコロッと行ってしまうwそんなかんじですね。
このような状況での対人魅力の程度は何で決まるかというと時間になります。
ゲイン‐ロス効果は
冷たい行動→温かい行動への移行で相手に好印象を与えるという効果です
また、最初から冷たい行動をとるよりも、温かい行動→冷たい行動の方がより好意度が低くなります。
相互作用の脈絡や時間が経過することによる情報の価値の変動が重要な現象といえます。
対人魅力の要因における生理的覚醒では
生理的興奮の原因を取り違えて好意とみなしてしまう錯誤帰属という現象が生じます。
例は吊り橋効果ですね。
この現象は
シャクター(Schachter,S.)とシンガー(Singer,J.)の
感情の二要因理論で説明ができます。
つまり、「生理的覚醒が起こると、それと情報源との因果関係を探り、状況の手がかりから情動のラベリングを行う」という理論です。
情動状態は認知的要因と生理的要因との相互作用によるものと考えられています。
→好意と愛について
重要なキーワードですのでしっかり抑える必要があります。
愛のタイプを6つ挙げたのが
リー(Lee,J.A.)です。恋愛の6類型論とも言われています。
①エロス(情熱的な愛):恋愛を人生のすべてととらえるようなロマンティックな恋愛
②ルダス(遊びの愛):恋愛を楽しいゲームのようにとらえるような遊びの恋愛
③ストルジュ(兄弟愛、友愛):激しい感情ではなく穏やかな友情に近い恋愛
④マニア(熱狂的な愛):嫉妬・執着・悲哀の激しい感情を持ち、独占欲の強い熱狂的な恋愛
⑤アガぺ(無償・献身の愛):見返りを求めず自己犠牲も厭わない無償の献身的な恋愛、普遍的な愛情。
⑥プラグマ(実利的な愛):恋愛を目的ではなくメリットを求める手段として考える、社会的経済的な実利の要因によって恋愛相手を選択する。
また、好意と愛については
ルービン(Rubin,Z.)がLIKE(好意)とLOVE(愛)に分けて尺度を作りました。
【LIKE(好意)の尺度】
・責任のある仕事をその人に任せたい、推薦したい
・相手の判断は正しいと思う、信頼している
・その人を知れば、みんながその人に好意を抱くはずだ
・相手と自分には似た箇所があると思う
・知り合いの中で最も良いと思う人の一人だ
一方で
【LOVE(愛)の尺度】
・その人の嫌な面を見ても気にならない
・その人を独占したい、誰かに取られたくない
・その人が幸福であることに最も関心がある
・相手の深い部分の情報を開示されたとき、嬉しく感じる
・その人にならどんなことをされても許せる
といったものがあります。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・対人魅力とは相手を惹きつけたり惹きつけられたりする心理的な力の事
・対人魅力の要因としては、外見、内面、環境、生理的覚醒、相互作用、時間などがある。
・バーンとネルソンは類似性‐魅力理論を示した。
・相互作用の現象の例としてはゲインロス効果がある
・生理的覚醒の現象の例としては錯誤帰属がある
・錯誤帰属はシャクターとシンガーの感情の二要因理論で説明できる
・リーは愛のタイプを6類型に分類した
・愛のタイプは、エロス、ルダス、ストルジュ、マニア、アガぺ、プラグマ
・好意と愛の概念についてルービンはLIKEとLOVEで尺度を分けた
以上、本日は対人魅力についてでした
次回は集団のダイナミズムについてです。
寒くなってきましたねー。
体調に気を付けて、毎日コツコツやっていきましょう!!
それではまた次回!
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