初めて女子プロレスを観戦して感じた面白さと改善ポイント
こんにちは。
今日は「初めて女子プロレスを観戦して感じた面白さと改善ポイント」というテーマでお話したいと思います。
私自身がプロスポーツチームの運営に携わっていることもあり、色々なスポーツの試合に足を運ばせてもらっていたりします。今回は、つい最近観たワールド女子プロレスディアナ10周年記念大会プで感じた面白さと改善ポイントを一ファンとして無責任に書いていこうかと思います。
まず、大前提としてコロナ対策をしっかりと実行しながらエンターテイメントを成立させなければならない、というジレンマの中で開催された試合は素直に面白かったです。大変な環境の中、催行された運営のみなさま、選手のみなさまにも敬意を評します。
ここではプレイの戦術やチーム編成、SNS戦略や収益モデルなどは一旦置いておいて、試合会場で感じた部分にフォーカスして話します。
まずは、面白い・すごいと思った部分を具体的に。
【入場時のアナウンスと音楽のクオリティが高い】
TVなどでチラッとプロレスを見たことがある程度の私くらいだと、最も印象的なシーンは入場時のアナウンスと激しい登場音楽です。あの臨場感を煽る感じはまさに「プロレスを見に来た」ことを体感させてくれて、ライブであるからの迫力もあって、歴史とブランドがそのまま出ていて良かったです。
【プロレスラー個々に入場曲がある】
野球などでもあったりしますが、個人にフォーカスされる色が強いスポーツだからこそ一人づつ入場曲が違うのは面白かったです。選手それぞれの個性を垣間見れる気もしますし、例えば神取忍選手の和の音楽からのロックテイストな選曲もあれば、中には「Billie Eilish "bad guy"」というスライリッシュなものもありました。前項と並びますが、シンプルに入場時はカッコイイなぁと思えます。
【アクロバティックな動きや連続技は迫力ある】
プロレスと言えば、ダイナミックという点が何よりも印象的です。実際に観戦してみると、体がぶつかりあう音も、回転技など宙を舞う姿も本当にシビれました。ここはプロレスでしか味わえない醍醐味だな、と感じます。
【審判が割と無視される、これはこれで面白い】
後述しますが、私のようなルールが良くわからない勢にとってプロレスの審判は「あんまり正確なジャッジしないし、それが前提のエンターテイメントだよなぁ」位の印象です。ですが、途中から彼らが選手からいじられたり、無視されたりと、審判なのに尊厳がないという不思議な構図が面白くなって来ました。これはこれでアリ。
一方、もっとこうなれば良いのに、と思った部分も記載します。ちょっとマニアックな視点もありますがご容赦ください。
【やはりルールが分かりづらい】
もしかしたらプロレスを観にいく方の大半は諸々精通している熱狂的なファンかもしれないのですが、私のようなプロレス素人からすると終始「体をぶつけて技を掛け合っている」構図にしか見えませんでした。スポーツというよりは喧嘩の延長にある種見えてしまう、という感覚ですかね。
実際、当日の会場も盛り上がり所が分からず探ってる感がありました。「(タッグマッチで)ボコボコにやられているのになんでタッチしないんだろう?」など、もし私と同じような方が多いのであれば、やはりルールのわかりづらさ(これがプロレスの味、ということも分かるのですが)から来る置いてけぼり感をなんとかした方がお得な気がします。例えば、スクリーンなどで決まり技やざっくりとした概要だけでも流してみてはいかがでしょうか。
【青のビニールシートが世界観に合わない】
スポーツビジネスとしては「非日常感」を演出する、という部分が重要だとk人的には考えているので、細部ですがこだわりがあった方が良いと思いました。
【選手個人をもっと知りたい】
女子プロレス好きのファンであれば、各選手のSNSなどを詳しく調べ済みでその選手の特徴などは知っているでしょうが、ほとんどの方はその知識は当然ながらありません。現状だと、よく知らないすごい人がプロレスをして楽しい、というアプローチだけになっていて、ファンが選手個々人に興味を持つ(選手>>>プロレスが好き)という構造を作るための仕掛けが欲しいです。
例えば、試合前にもっとトーク入れたいです。個人のキャラクターや相手との因縁など分からないので、入れ替わり立ち替わり女性レスラーが戦ってるだけ、という構図。また、試合開始前の待ち時間に流す映像として、選手個々人にフォーカスしたものがあった方が良いかもしれません。他にも、個々人の面白い趣味やペットなど「大の〇〇好き」などを周知する映像を作ることで、選手個々人への興味を惹かせられるとリピートファンやおっかけと呼ばれる熱烈ファンが増えると思います。
【動画のクオリティをアップしたい】
動画は使い回しができたり活用するチャンスが多いのできちんと作ってみても良いかもしれません。今回の映像は、文字入力もパワーポイントでやってるような感じだったり手作り感が強く出ていましたが、全体的に「格好良さ」を押し出すプロレスの世界観と乖離している感じを受けました。
【動画撮影禁止はナンセンス】
写真撮影はOKですが、動画撮影は禁止というアナウンスがあったのですが、シンプルに良くわかりませんでした。スポンサーなどの兼ね合いもあると思うのですが、ファンに動画撮影してもらってどんどん拡散してもらうことは現在のスポーツビジネスの基本だと思うので、運営側が妥協しない方が良い部分に感じました。
【試合中にBGM欲しい】
一試合15-25分くらいでしたが、試合中に音が鳴らないは厳しいなと思いました。無音で殴り合い、ぶつかりあいを見る時間は辛いという声が周囲からも聞こえて来る位でした。無音で行けるのはボクシングとかのように刹那の緊張感があるもの限定な気がするので、プロレスの醍醐味である臨場感ある聞ける程度のボリュームで、うっすらBGMを流してみた方がエンターテイメントとしては楽しめると感じました。
以上、とりとめもない感想でした。改めて記載しますが、大前提としてエンタメ性が高く面白かったです。今後もより良い女子プロレス業界に発展することを応援しています。お読み頂いてありがとうございました!