未踏ジュニア2024成果報告会に参加した
昨日はこれに行ってきた
これまで未踏には縁のない人生だったが、所属している会社(GMOインターネットグループ)がスポンサーをやっているというのと、演題がどれも面白そうだったので足を運んでみた
発表の大部分は中学生・高校生ということで最初は高校の文化祭でも見るようなノリで見に行ったのだが、実際に行ってみると良い意味で期待を裏切られた
誇張なしにどのプロジェクトも学部の卒論レベルは紛れもない水準で、自分自身の博士研究と比べても、正直ここまでできていなかったんじゃないかと思わされる事例もあった
例えばクラゲアラートを開発されている小畑さん
カツオノエボシという毒クラゲを検出する機械学習モデルを作って、実際に使えるかどうか確かめようとした矢先、その年がたまたまクラゲの発生の少ない年だったという
普通ならそこで諦める(というか、テーマ変えよう、みたいになる)ところ、それでも諦めずにSNS経由でクリエイターに連絡をとってクラゲの模型を作ったり、地元の漁師さんに頼んで漁船に乗せてもらったり、プロジェクトをやり切るということの本質が詰まっている気がした
あと印象に残ったのは理論生物学の研究をされている答島さん
DryとWetの研究を埋めるという、その時点で超高校生級の問題意識なのだが、そのためのソフトウェアを作るというのは、このままの延長線でもう博士研究になってしまいそうな水準である
当日の発表ではほぼ全員がデモを見せながらプレゼンをしていたのだが、やはり当日会場で動かすと思ったとおりに動かない場面も多かった
これは動くものを作ったことのある人にしかわからないかもしれないが、デモと失敗はどうしても避けられないもので、どれだけ入念に準備したとしても当日失敗してしまうことはある
それでもみなさん笑顔で発表していたのが印象的だった
未踏ジュニアでは発表者のことを「クリエイター」と呼んでいたが、まさに自分自身の手でまだ世の中にないものを作る楽しさを象徴するようなイベントだった
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