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正欲 の感想

※日記として記録しているのでネタバレすることがあると思います。ご了承ください🙇🏻‍♀️


登場人物は普通の人間とは違うものを持っているという共通点がある。LGBTQ、多様性、ダイバーシティという言葉はどれも口にするのは簡単だけど、そんなものではなく、もっと深くて、考えさせられるような内容だった。

自分はやっぱり物事を知ったような気になっていただけで、それを改めて感じさせられた映画だった。観に行って本当に良かったと思う。

私は、桐生夏月と佐々木佳道の関係に強く憧れを感じた。


本当に自分の価値観を理解してくれる相手、これこそ人生を共に生きていく相手に相応しいと思う。

「この世界で生きていくために手を組みませんか」


同じ孤独を持つ人にこんなことを言われたいものだ。そんな人に出逢った2人は幸せなのではないか、と思う。

途中、その2人と同じで他の人と違った趣向を持つ人がいると分かったときに、

「この人は1人でいないといいね。」
「誰も1人でないといいよ。」

という会話があった。

人は皆が孤独だが、その孤独をなるべく受けずにその人なりに幸せであるべきだ、と言っているように私は捉えた。
例え夫婦関係ではなくても、あなたはここに居ていい、と存在意義を認めてくれる存在は生きる上で必要だと思う。

桐生と佐々木がベッドの上でいなくならないで、と言っていたのも印象的だった。

ここで私は自分の恋人の事を思い出した。


彼の暖かさを知ってしまったらこれからどうやって生きていえば良いのか、独りになったところで私はいつも通り生きていけるのか。

やっと同じ孤独さを持つ人に逢えたのに。これを運命的なものだと錯覚してしまう自分がいやだ。

これからあんな人に私は出逢えるのだろうか。
一気に不安がおしよせてくる。


しかし、将来の事を心配したところで何も変わらないのでとにかく今の幸せを噛み締めていきていこうと強く思った。

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