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星野源の歌詞が凄い!!

自分が歌詞を書いていることもあってか、どうしても曲は音より歌詞を聴いてしまう。好きな曲は大抵歌詞が好きな曲だ。
中学時代から星野源さんが好きなのだが、星野源さんの歌詞には何度も何度も悶えてきた。
凄いのだ、ほんとに凄い。やばい。

数々のすごい歌詞の中で、私が特に好きないくつかを紹介する。


日常

みんなが嫌うものが好きでも
それでもいいのよ
みんなが好きなものが好きでも
それでもいいのよ

みんなが嫌うものが好きでもいい。
この言葉は何度か言われたことがある。その言葉に救われたことも何度もある。
でもみんなと同じものが好きな自分もいる。流行りの曲、人気の映画、メジャーな芸能人。そんなものへの自分の好きにふいに自信がなくなる。みんなが好きなものばかり好きになる自分は、自分がないのではないのか。結局私も現代人と呼ばれるうちの1人なのか。
そんなわたしに「みんなが好きなものが好きでもそれでもいい」という歌詞はすごく優しく聞こえた。誰と一緒とか誰と違うとかそんなのは私の好きとは関係ないことだ。私が好きだと思った、そのことを信じたいと思った。


ブランコ

最後の時までブランコは揺れるだろう
君がいるからね

気づいたら生まれてて、気づいたら大人と呼ばれる年齢になって、気づく間もなく今日も生きている。
なんで生きているの?なんで生きていくの??
時々わかるはずもないそんなことを考えてしまう。
答えはいまだに出ていないけど、もしその答えが、誰かに会うためだったら、誰かがいるからだったらいいなあと思う。


Dead Leaf

これはさ愛だ
ああもっと似合った言葉がいいけど
一番近くて古い言葉

大切な人への強い想い。1番言葉にしたいけど、1番言葉にしたくない、言葉にできない想い。表す言葉が見つからないもどかしさ。
それを愛だということにして、でもやっぱ違うなあとあとで悔しくなったりして。
星野源でもそうなら私がそれで悩むなんて当たり前だ。この曲を聴いてちょっと安心した。


不思議

好きを持った日々をありのままで
文字にできるなら気が済むのにな

Dead Leafが、言葉にできない想いを諦めて「愛」だと言うのに対して、不思議では言わない。諦めてしまうのも、諦めたくない気持ちもどちらも人間だ。諦めたくない気持ちを抱えながら、時々諦めながら、これからも生きていくのだろう。


どんな近づいても一つにはなれないから
せめて触れ合うと言葉より
君のことを知れる気がした

一つになれない、というのは星野源の曲やエッセイで度々取り上げられるテーマだ。
心も一つに、世界を一つに、といった言葉に違和感を感じながらも、そう思う自分がおかしいのだと無理やり納得した経験がある。ばらばらやこの歌詞を見て、やっぱそうだよね、一つになんてなれないよね!と嬉しくなった。
私とあなたは一つになれない。私とあなたは一生別の人間のまま。きっと分かり合える日も来ない。だけど、だからこそ、そばにいたいのだ。触れたいのだ。そう、悲観的でなく思えるようになったきっかせの曲だ。


光の跡

惹かれ合うのはなぜ
ただ「見て綺麗」だと手を引いた
海にゆれる光の跡

儚い、という言葉は好きじゃないけれどあえて使うと、人生はあまりに儚い。何かの拍子にぷつんと切れて、おしまい。積み上げきた想いも言葉も全部綺麗になくなる。儚いのだ、ムカつくくらい。
どうせそんなふうに終わってしまうのに、どうして人を好きになったりするんだろう。そんな面倒くさいことどうしてしなければいけないの?わからない。けどだからって止めることもできない。これからもどうしようもなく人を愛してものを愛して思い出を増やしてしまうのだ。そして何故だかそれが嬉しかったりもするのだ。


実は最近なんだか疲れてしまって音楽もラジオもあまり聴けていないのだが、書いていて久しぶりに聴きたくなった。

みなさんもおすすめな曲アーティストよければ教えてください☺︎
読んでくれてありがとうございました

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