美しいこと

昨日読んだ、さえりさんのnoteが忘れられない。

さえりさんの描写する景色や心情があまりに美しくて、スクロールして読むのがもったいない。
そう思いながら、３度くらいは下から上へのスクロールを繰り返した。

それから、自分のハネムーンを思い返したのが今日の夕方のこと。

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私たちのハネムーンは、ヨーロッパ周遊だった。ポルトガルの港町、ポルトで過ごした時間を私は思い出していた。

３泊４日、ゆっくりと滞在した。とっておき、と選んだホテルから見える景色が美しい。窓を開ければ、アコーディオンの音楽が心地よく部屋に舞い込んでくる。港だから、たくさんのカモメが飛んでいた。

美味しい食べ物を食べ、好きな人と手をつないで、家族や友達へのお土産を選び、たくさん写真を撮る。観光するというより、デートする、がしっくりくる時間を過ごした。

ポルトという場所が、その時間を特別にした。

ポルトでの最後の黄昏時、私たちは橋の上にいた。
私は夫の後ろを歩いた。

一緒に、夫婦としていられることがあまりに幸せだった。いつかこの幸せが壊れてしまうのではないか、と少し泣きそうになりながら、でもやっぱりその瞬間を、胸いっぱいにしまいこんだ。

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泣きそうになるほどの景色や感情、瞬間がある。
それはきっと、とても美しいことなのだと、改めて心に刻んでおきたい。