瀬戸内寂聴さんの発言について思うこと
作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(94)が、死刑制度を批判したうえで「殺したがるばかどもと戦ってください」と発言したそうです。
このニュースのヘッドラインをみたとき「殺したがるばかども」とはてっきり加害者(被告)のことだと思っていましたが、記事を読んで驚きました。
「殺したがるばかども」とは被害者側のことだったのです。
瀬戸内さんは、自分の身内を殺されて「犯人を死刑にしてほしい」と訴える被害者側を指して「殺したがるばかども」と言っているのです。
瀬戸内さんは死刑廃止論者のようですね。
ちなみに世界的には死刑制度はどうなっているのでしょうか。
出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki/死刑存廃問題
世界198ヶ国の色分けは次の通り。(2014年現在)
青 :あらゆる犯罪に対する死刑を廃止(96ヶ国)
緑 :戦時の逃走、反逆罪などの犯罪は死刑あり。それ以外は死刑を廃止(9ヶ国)
橙 :法律上は死刑制度を維持。ただし、死刑を過去10年以上実施していない死刑執行モラトリアム国。もしくは、死刑を執行しないという公約をしている国。(34ヶ国)
赤 :過去10年の間に死刑の執行を行ったことのある国(58ヶ国)
この図を見ると、赤色の国が実質的に死刑制度を維持しているということですが、日本も赤色です。つまり死刑制度が残っているということです。
いいことです。
わたしは死刑制度存置論派だからです。
当然ですよね。人の命を奪っておきながら自分だけ生き延びることなんてあってはならないでしょ。ご遺族の方々も決して納得なんてしてくれません。
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ここからマニアックな話になります。興味のない人は引くかも。。。
わたしが実際に見たことがない話なので断言はできませんが「信じる」ことはできます。
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この世に生まれてこられたのは神さまのご慈悲によるものです。自分の過去世におけるさまざまな思いを完成させるために、また前世で犯した罪を償うために、自分から神さまにお願いしてこの世に生まれてきているのです。
これはわたしに対してだけではありません。全世界のすべての人に言えることです。
人間だけではなく生きとし生けるすべてのものが神さまのご慈悲によって生まれてきています。
ということは、魂は輪廻しているということになります。
魂は転生する?
決してこの世がすべてではないということですね。
「生きてるうちが華よ~死んだらそれまでよ~
一度きりの人生なんだからとことん楽しみましょう~」
と言っている輪廻転生否定者には理解してもらえないかもしれませんね。
過去世の思いを果たすために、また罪を償うために神さまのご慈悲によってやっとこの世に生まれてくることができた人を殺すということの罪はとても大きい。
この罪を償う貴重な機会を奪ったわけですから。
それだけではありません。
神さまのご慈悲を無にしてしまったのですから神さまに対する冒涜ということにもなります。
その大きな罪に対しては、やはり自分の命をもって償うしかないのではないでしょうか。
魂の輪廻転生という大きな枠で考えれば、きちんと「死刑」という罰を受けて身ぎれいにしてから来世に生まれ変わるのがいいか、「死刑」という罰を免れて罪を残したまま再生するのがいいかということになります。
前者でいえば借金を帳消しにしてゼロから転生できた状態、つまりもう一度ニュートラルの状態で生きていくことができるのです。
一方後者は借金を背負ったままマイナスから始まる来世です。
しかも後者は被害者やご遺族の癒されない悔しい思い、恨みも背負ったままという「オマケ付き」になります。まさに地獄だと思います。
あなたならどちらを選ぶ?
といっても選ぶ権利はないんですけども。。
当然前者ですよね。過去世の罪を帳消しにしてゼロから新たな人生を歩む方がいいに決まっています。
以上のことから話を戻しますと、死刑制度は残しておいた方がいいということになります。
「人間が人間の罪を決めることは難しい。日本が(死刑制度を)まだ続けていることは恥ずかしい」
「人間が人間を殺すことは一番野蛮なこと。みなさん頑張って『殺さない』ってことを大きな声で唱えてください。そして、殺したがるばかどもと戦ってください」
瀬戸内さんのこの言葉を見る限り、この人は魂のことは何も理解できていないのかなと思います。
僧侶として長い間修行をされてきたのにとても残念です。
。。。と自分は偉そうに上から物言いなんてできる身分ではありませんが。
神さまのご加護を信じて日々精進したいと思います。
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