富士ソフトとベイン
以前富士ソフトのTOBの記事を書きましたが、今回対抗TOBということで、ベインが5%程上の金額で行うという観測記事が出ています。
経済合理性の観点から、大株主の3Dもこちらに乗りつつ、既存株主もこっちの金額で応募するという方が多いと思います。
このクラスの時価総額だとインサイダーの観点からもリーク記事が先に出ることが多いですが、価格帯的には9200〜9300円。
勿論ファンドの場合は、IRRを意識していますから過度に価格を釣り上げした形では行わないので、期待されている方はKKRの金額上げ期待の方もいらっしゃると思いますが、ここからの参入についてはリスクかと。
現在の価格での取引については、よくわかっていない個人投資家か、アービトラージャー、請求権系の行使系で今回は数%くらいの抜け幅を取る投資家の3パターンくらいになるかと思います。
勿論、後者寄りの方は旨味はある取引になりますが、価格を他者委ねや神頼み系なら他所を触った方が経済合理性があります。
一方で後者寄りの取引者でも、この金額だと辛いので少し落ちたところや、KKRの価格下であれば旨味は十分になりますが、ある程度横槍が入ったので、何もせずともいくらかは株を利確できるタイミングに到達したのではないでしょうか。
あまり深くはこちらには書けませんが、後出しジャンケン系の取引でも旨味自体は比較的少ない事案だったとは思います。
注意点としては、KKRが前倒しで行うので、2/3集まってしまうと成立してしまうので、応募せず、後で反対しておいて、ベインを待ちながら請求かますか、市場価格との乖離が相当あるので、相当金額抜けているなら9,600円で利確してしまうのも手という案件。
以上