投資主体別動向について
本日投資主体別動向の発表がありましたので、日本株について書いていきます。
現先合計で書いていきます。
個人:▲1,098億円
海外:▲2,362億円
証券:123億円
事業法人:1,914億円
信託::2,397億円
投資信託:▲514億円
先週の内訳としては上記の通りで、海外投資家は2週連続売り越しで、モメンタムが出てこない状況となり、上値は買ってきていないという状況です。
その売りを吸収しているのが、自社株買いとGPIFor信託経由の事法買いのフローでという状況です。
売買代金が上がらない中での先週のマーケットが少し上げていた状況としては、自社株買いの分で、海外は買っていないので、強気な姿勢ではないという形には見えます。自社株買いを超える売りが海外から出るとマーケットは萎んでくるような恰好となるでしょう。
セクターとしても、半導体、機械、証保、自動車、銀行等の海外が好きな所が対TOPIXでも弱く、ディフェンシブ寄りの所が強いという状況が変わらないといった状況。
時価総額が高く、外国人が好きな所が買われてこないとマーケットとしては上がりにくく、腰が弱いマーケットとなっております。
特にレイバーデー明けからの売買代金は増えてきていますが、強いセクターが倉庫セクター等が物色されているのを見ると、中々大口が買っている手口は少ないかと思います。
米も含めて、グロースが弱い状況ですので、日本株も半導体が強くなってこないと日経225は上がりにくいマーケットかと思います。
夏場のTOPIX対比では、やはり小売りと医薬品セクターが一番強かったのですが、その辺もグロース寄りのマーケットではなかったのは事前に書いた通りの結果だったかと思います。その次に、食品と陸運、海運と続く形になりました。
時価総額的にも、買われているのはMID400の企業群で、LARGE70とコアの企業は対比では指数に劣後している状況です。
何度も申し上げた通り、ロードサイドですよ?と言われているセクターと規模間のところが、TOPIX対比で買われていたという結果になりました。
引き続き、何度も述べている通り、38,000円以上は買いにくく、グロースは引き続き触りにくく、ディフェンシブを買いに回るしかないマーケットでパッとしない状況ですが、ディフェンシブと飛び道具取引と天秤にかけてしまうと、リスクおよびパフォーマンスも加味すると、株を買う判断にはなりにくいので、引き続き、増資、ブロックよりのお取引が吉のマーケットかと思います。
本日は、その判断と振り返りをデータと合わせて見てみた形になります。
ディフェンシブ株が買われている中で、過去流行った半導体については、生成AIの成長力や企業については、私自身はなんらそこについての疑問は持っておりません。
こちらは毎日の様にお問い合わせがありますが、基本的にはシコっている人間が多いとか、売りたくてしょうがない人が多い株なのでという値動きでしょうというのが感想。
上がり出す様な値動きになれば選択肢には入りますが、問い合わせが多いということは、その様な認識でショート主体のが儲かるセクターの現状認識ですので、今どうなのか?とか今上がるのか?とかある程度自身の目的にあわせてどうするのかは判断してもらえたらと思います。私自身がお伝えでき実践することは、今どこにお金が流れていてというのに1番興味があって、将来上がるとかそんな話はその時に買えばよくない?と考えているスタンスです。
現在は投資主体の大きな所から見ても、多くの関心が削がれている状況なのと、高値圏で掴んでいる投資家についても、資金はグローバル的にも明らかに抜けているので、引き続き個別企業、そして日経225については、影響が大きいのでその点も考慮しながらポジション取るのであればそのような立ち回りをしていきましょう。一旦は9末の権利日手前まではそんなところなのではないかと思います。
また、8月の急落については、出来高が薄い中での動きでしたので、戻りも速かったのですが、出来高が増えてきている中での急落については、軽くはなく、戻りも遅くなるので、起きるかどうかは別として、季節的な部分で投資家は助かりましたが、なるべく注意をしていただいて、期待値のある取引を中心に立ち回っていきましょう。
後、直近面白い質問をいただいたのですが、直接回答するよりかは、同じような疑問を持っている方もいらっしゃると思いますので、こちらで回答をしておきます。
特に先物について、なぜ1/2で上がるか下がるかをレバレッジをかけて取引をするのに、なぜ難しいのか?、そしてなぜうまくいかないのか?ということについて、ご質問をいただきました。
私の回答としては、確かに確率の話でいえば、1/2ゲームなので、簡単そうには見えるのですが、実際にスポットの話ではなくて、1/2を永続的に当て続けるというのが答えで、永続的に当て続けるのは中々難しいですよね?というのが答えです。
そのため、マーケットのお話なんていうのは、個人の思い込みもそうですし、私の話も含めて有益で価値あるものなんてのはそもそも存在しないよね?という風に私は思っています。
思い込みと感想文に過ぎないので、色々分析したところで、1/2ですし、それを当て続ける必要があるので、個人的には深入りするとドツボにハマりますよ?というのは私の感想です。
リスクリワードを考えたり、色々やれることはあるのですが、相場にフィットするときもあれば、フィットしない時も結局のところ相場なので、あるというのは経験があると思います。
そもそもお金を作ったり増やすことが目的ですので、同じように四季報をとにかく読みまくるのも大事なのは大事なのですが、多くの人がそれをやっている状況の中で同じことをしても、正直それだけではどうなの?と思いますし、どちらかというとαを見つけるといいますか、大勢ではなくある一定層がやっているものであったり、というのを探す行為の方が大事なのかと思います。
ヘッジファンドなんかもそうですが、常に新しいものはないかとかは基礎がある中でも探していますし、抜け道というわけではないですが、出し抜けるというか理論上それを回せばいけるよね?というものを探しますし、好んで行います。勿論規模に合わせてやり方も変えますが、ごく当たり前の慣らされたものではなく、突拍子もないところに答えがあったりもするものですので、色々と試してみるのも面白いと思います。
もし、マーケット内だけで私が個別株勝負するというのであれば、流行りモノとかをウダウダ触るよりかは、米系のボロ株なんかを10銘柄ポートフォリオを作ったりして、2~3社潰れたとしても、他の銘柄で大きく跳ねるのを待つとかディストレストに近い投資とかの方が面白いと思いますし、お金が大きく増える可能性であったりというのはそちらの方があるかと個人的には思います。
もちろんその人の状況によりけりですが、若ければ若いほどそっちに傾けますし、減らしてはいけないものと、チャレンジするものというのを分けたりしても面白いかもしれません。
そんな形で、質問にお答えいたします。
以上