フジ三太郎を読んでます(^^)
いきなり音楽の話ではなく、漫画の話で恐縮です。
最近、4コマ漫画のフジ三太郎を読んでいます。昔々、朝日新聞に連載(1965〜91年)されていた4コマ漫画です。作者はサトウサンペイさん。
昔、20代の頃、友人に勧められて面白かったので、古本屋を探し回り、文庫化されたのを全巻(19巻)揃えてしまったのです😙 何年かかかりましたけど…。
ところが全部読んでなかったので、このコロナ禍で時間のある時に久しぶりに引っ張り出して読んでみよう、という訳なんです😅
これが読み返してみてもやっぱり面白い!! 当時の世相や風俗を面白おかしく茶化したりしていて、ややもすると今の感覚だと差別的だったり、女性蔑視とも捉えられる内容なんですけどね。これも当時の雰囲気なんだなぁ、なんて感じで読んでます。
でもある意味これが本音、世の中って、人間って、男って、女ってこんなでしょ??みたいなメッセージが伝わって、これはこれで笑っちゃうんですよね。
昭和から平成、そしていま令和。時代は変われど、人の本質なんてたいして変わってないよなー、などと感じております。
ちなみに作者のサトウサンペイさん、うまれが私と同じ名古屋なんですね。1929年生まれでまだ御存命とのこと!!なんだか嬉しくなりました(^^)
追記(2021年8月6日)
「フジ三太郎」の作者サトウサンペイさんが7月31日にお亡くなりました。享年91
ひょんな事からこの4コマ漫画に出会ってから20年以上。半年近く前にこの記事を書いた後も、傑作選を少しずつ読んでいる所でした。
今改めて読んでも、サラリーマンを始めとした庶民の気持ちを代弁しており、時折社会や世相に込める毒はさり気なくも鋭いものがあります。
女性蔑視に取られるネタの幾らかにも、男のしょうもない本音が見え隠れし、綺麗事ではない人間の性にはクスッと笑ってしまいます。
でも全体にこの漫画は主人公の三太郎は飄々としてる。スタイリッシュなんですよ!
発言一つ一つが煩く取り上げられる今の世の中では完全にアウトでしょう。
しかし、匿名の便所の落書きのような現代のSNS上の誹謗中傷とは訳が違うのです。
私はユーモアとは何なのかを考えさせられます。
息苦しい今の時代にこそ、もう一度昔を振り返って、広い心で清濁併せ呑んでみることも悪くないハズです。
機会あれば「フジ三太郎」ぜひ読んでみてください。