見出し画像

worker

夏の生暖かい風がホームを包む。いつもの時間にいつもの電車、いつもの風景を見ながらため息をつく。もう夏も本番だ。聞き慣れたお祭りの音楽が耳につく。
今年も自分には関係のないことだと、他人事のように、耳にイヤホンをさした。楽しげなお祭りの音楽は遮られ、好きなアーティストのお気に入りの曲が耳の中で響く。心地良い感覚に目を閉じる。
仕事から日常から人間関係から、すべてから抜け出して自由になれる気がした。
目を開けるとそこはいつもの駅で、いつも一緒になるサラリーマンが、いつものように汗をぬぐっているのがみえる。これは現実だ。なにも変わることのない現実なのだと、変わり映えのしない世界にまたひとつため息をつく。2018.01.20

---------------------------------

このときの好きなアーティストの曲はポルノグラフィティさんですね。今も変わらず

このときの職からは転職しているので、今は爽やかな気分で出勤しています。2020.2.16

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?