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♯13:新しい年に向けて、新しいインクを迎える準備

皆様ごきげんよう、KIRCHAです。
久方ぶりでございます。ずいぶん長い間空いてしまいました。

少々忙しかったので、なかなか更新の暇を見つけられず・・・気づいたら4ヶ月ほど経ってしまいました。
どうしたんだろうと思われた方もいるかも知れませんが、元気に過ごしております。

実はPCが壊れてしまい、気力が下降気味でした。
原因を探っていくとグラボ以外ほぼ全てが破損しており、7年ぶりくらいに全パーツ交換という大掛かりな作業を終え、現在に至っております。
noteの更新は携帯でしているのですが、日常の使用はPCがメインなので、壊れてしまうとなにかと不便すぎて困りますね。
基本アナログ派ですが、デジタルもしっかり活用するので、どちらも欠けてはいけませんね。

さて、前回のメンテナンス日記から時は経ち、はや2024年も終わりが近づいております。
なので、来年は少し違うインクで使おうかなという万年筆をいくつか、メンテナンスしてみました。

あまり通常では見かけないものばかりですが、簡単にご紹介していきます。

工房住之江 アバロン万年筆


まず、工房住之江さんのアバロン万年筆。
アワビの貝殻の内側にある真珠層を磨き、虹色に光る部分を繋ぎ合わせてつくった軸です。いわゆる「螺鈿」と呼ばれる細工です。アバロンシェルという、主にニュージーランドで採取される貝を用いて作られています。


XEZO Maestro MOP 万年筆

続いて、XEZO Maestro MOP万年筆。
こちらは軸にマザーオブパールを使用した万年筆です。上記のアバロンシェルとの大きな違いは、真珠を作る貝を素材として使用している点です。こちらは黒蝶貝を素材として使用しています。


モンブラン ノブレスNo.1120

続いて、モンブラン ノブレスNo.1120。
以前モンブランの万年筆が私の手に合わないという記事を書きましたが、このノブレスに関しては例外です。
モンブランの鉄ニブは、実はオススメしたいくらい書き味が好きです。他メーカーの鉄ニブもとても良いものが沢山ありますが、流石はモンブランといったところで、鉄ニブの書き味も一級品です。個人的にはこれくらい硬めでさらりとしているのは非常に好ましいですね。

ところで、このペン先。
世界に万年筆・万年筆メーカーは沢山ありますが、ペン先を作っているメーカーは驚くほど少ないのです。
海外メーカーはモンブラン、ペリカン、ラミー、パーカー、ウォーターマン、アウロラの6メーカー。
そして日本の大手パイロット、セーラー、プラチナの3メーカー。
これらが自社製造しているメーカーで、それ以外のペン先は実はBOCK、JOWO、JINHAOの3メーカーがペン先を製造しています。

時々、あまり知らないメーカーのペン先だから書き味もイマイチ・・・という話も聞いたりしますが、きっと相性が悪いだけではないかなと思う部分もあったりしますね・・・。

もしかして、「あれ、シュミットは?」って思った方、いるかも知れません。
実はシュミット製のペン先、という表現は半分正解で半分間違いです。
シュミットは、「ペン先ユニット」の製造メーカーなので、ペン先そのものはBOCKか JOWOのものを使用して作られています。
なので、シュミットだし・・・なんて思っている方、甘く見ることなかれです。
結構、シュミット製のペン先を使用している万年筆も多いので、是非この機会に試してみてはいかがでしょう。その安定度に驚くこと間違いないでしょう。

さて、今年の更新はこれで最後になると思います。
来年はもう少し、更新頻度を増やしていこうと思いますので、気長にお付き合いいただければ幸いです。
お世話になった皆様、ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。

それでは、この辺で。良いお年を。

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