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なんてことないんですけど、バター醤油で幸せになってみた

基本的に食べ物と携わる仕事ばかりをしてきました。
かといって、料理人ってわけじゃないのでなんともいえないんですけども。
それでも実際、食に関わる仕事が今まで続いてきたということは、好きなんですかねえ。
転職活動中なので、今後のことはわからないのですけども!

食べることが好きなのです。子供の頃から。
1番はパン。あと色々。これもあれも、多分言い出したらきりがありません。幸せですね。
そして、次いで作ることに魅力を覚えました。不器用な私でも1品つくりだせる、という奇跡。
料理本を眺めることが大好きです。これは今でも変わりなく。

閑話休題。

そんなわけで、タイトルに戻ります(ちなみに画像は全く関係ないです。賑やかし的なやつです)。
バター醤油って匂いがすごく、「あっこれ美味しいやつ!」って訴えかけてくるくらい鮮烈ですよね。お腹の空いている時はより一層。
今日はうっかり安めのベビーホタテを見つけたので(無駄遣いはしないぞ!と心に決めたあとの散財)、つい手に取ってしまって、そうしたらもうやるしかないでしょう。

ホタテのバター醤油焼き。

私は母と二人で暮らしているのもあって、そして調理関係の仕事をしているにも関わらずいつも母にご飯をお願いしちゃうのですけども、たまあに作ったりもするのです。
今日は私の方が仕事の終わりが早かったので、お肉を買いに行ったわけです(昨日のテレビでお肉を食べるといい、とやっていたので安直に買いました。さすがテレビ、購買意欲を上手くそそる)。
母と二人、「明日のご飯はお肉を焼いて、野菜も焼いて食べよう!」と相談して寝ました。
次の日のご飯が楽しみだと朝起きても楽しいし、仕事でちょっと色々考えちゃっても(でも今日の夜ご飯、お肉を食べるし…)ってなんの関係もないのにちょっと救われた気持ちになるから不思議。
仕事を終えてえっちらおっちら、美味しいお肉を買うならここっていう精肉店に寄ってお肉を買い、近くのスーパーで野菜を買い足してる時にふと目にしたのが冒頭のホタテでした。ベビーホタテ、ちいちゃいホタテ。しかもお安い。(前置きが長いのは仕様です)

これはこのホタテ、食べるしかないなと。
むしろ今だなと。
お肉を買ったのに思ったのです。仕方がありません、人間ですもの。

お肉の付け合せ用のじゃがいも(皮付きのままレンチンしておくと良いです。あと皮付きだと雰囲気が出ます。なんとなく)を少し拝借し、ベビーホタテとバターでこんがり炒めて、お醤油で香り付け、最後に黒コショウをひけばボナぺティ!
あっという間に、そしてお肉も野菜も焼く前に、バター醤油の香りが台所に充満しました。
最高に幸せ。つまみ食いが止まりません。いけないいけない。

思えば、小さな頃からご飯のできていく音が好きでした。
まな板を叩く包丁の音、油のおと、そしてそこに一緒になって、お醤油やお味噌や色々な料理の匂いがする。
そのわくわくと、嬉しさと、今日は何かなっていうときめき。
こういうのってなんて言うんでしょうね。幸せだなあって言ってしまいたいような、もっと特別な何かで表したいような気持ちにさせられる。

私、退職を会社に申し出てからずっと、お金のこととか仕事の不安とか色んなものに支配されてないようで勝手にぐるぐる考え込んでいたのですけども(前回のnoteで書いたにも関わらず結局不安ばっかりでした。無念)、バター醤油のホタテをつまみながら肩の力が抜けた気が致します。

明日からまた頑張るために、自分にとっての ちょっとだけ笑顔になれるようなときめき を、私は大切にしていきたいなと思うのでした。

とまらないじゃがいもとホタテをつまみながら、台所の片隅で。

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