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「AIネイティブ世代」の誕生と、100億人がAIユーザーになる時代

 鞍人雄悟 / krato_yugoです。
 「AIから見る未来」、第三弾。

 以下の記事の通りAIイラストで起業して見つけた三つの未来について。
 その三番目の記事になります。

1.AIユーズ分野は「クリエイティブ×エンジニアリング×マーケティング」の三分野統合型
2.「今は未熟な市場だが『新要素』が断続的に爆発的成長を引き起こす」
3.「AIネイティブ世代」の誕生と、100億人がAIユーザーになる時代

 一つ目の未来は「AIを使いこなすためにはクリエイティブ×エンジニアリング×マーケティングの三分野のスキルが絡む」という経験則としての発見でした。

 二つ目の未来は「今のAI(及びAIイラスト)市場は未成熟で小さいが、NovelAIやChatGPT、StableDiffusionのOSS化のような『新要素』が市場に爆発的成長を起こすことで急速に拡張していく」という市場の成長過程についての発見。

 そして三つ目は「25年後には100億人がAIユーザーになる」。
 すなわち誰もがAIを使う時代の訪れについて、詳しく語っていきます。

「AIネイティブ世代」の誕生と、100億人がAIユーザーになる時代

 二つ目の記事で触れた通り、次々と登場する『新要素』によってAI市場は爆発的な成長を続けていくでしょう。その先で辿り着くのはどのような世界でしょうか?

 StableDiffusion(SD)のキャッチコピーは「10億人をクリエイティブにする」でした。しかしAI分野全体とすれば、それどころでは済まないと考えています。

 国連報告によれば約25年後に世界人口が100億人を突破するそうですが、「そのほとんど全員がスマホを使っている」という仮定は不自然でしょうか?(もちろん、実際の統計には赤ん坊やご年配の方が含まれるものの)

 AIも同様に、100億人がユーザーとなる時代が訪れるでしょう。

 世界中の人にとってAIを使いこなすことはスマホを持つのと同じくらい当たり前になり、ビジネスメールの文例を生成してから修正したり、冷蔵庫にある食材からレシピを生成して店内用や動画用のちょっとしたbgmを音楽AIで生成するのがごく普通になっていくでしょう。

 これから10年の間に「データ」として扱えるほとんどすべての情報はAIが生成できるようになります。

イラスト、音楽、テキスト、動画、プログラムコード、サイトデザイン、家具の設計図やPR用ツイート群に至るまで。

 もちろん「生成できる」ことと「実用する」の間には深い隔たりがあります。例えばプログラミングではAIを利用するとコードの不良率が上がるというスタンフォード大学の研究結果もあります。
 今後改善されていくとしても「どの段階からどうやってAIの書いたコードを信用するのか?」といった検討はAIを使う側=人間の専門家の役割です。

 それこそが最初の記事で述べた「AIユーズ」分野であると言えます。

 SNSの普及以降では、あらゆる職種が「自領域×Webマーケティング」を意識するようになりました。
 それまでマーケティングにも営業分野にも縁のなかった人々がSNSを通じてインフルエンサーとなり、トップクラスのマーケティングスキルを自然に習得していきました。

 AI生成分野のネットの流れを見ていて印象に残ったのは、「人生で初めて何かを作った」「すごく面白い、昼夜を忘れる」といった人々の言葉です。

 彼らは元々クリエイターではなく、マーケターでもエンジニアでもなかった人物が少なくないようです。

 しかしAI生成を通じて「モノを作る」楽しみを知り、それに没頭していく中でいつしか「クリエイティブ×エンジニアリング×マーケティング」の三分野の必要なスキルを身に着けていきました。

 それぞれの三分野では専門家には及ばずとも、AIイラスト生成という分野においては彼ら自身が未経験からパイオニア・専門家となったのです。

 新たな市場には新たな専門家が生まれる。

 それ自体は当たり前のことですが、「クリエイティブ×エンジニアリング×マーケティング」という三分野を横断して「AIユーズ」の専門家――プロンプター、AI絵師、術師、等々呼び名は様々ですが――が雨後の筍のように一気に育っていくのを見るのは刺激的な体験でした。

 インターネットが当たり前の世界に生まれたデジタルネイティブ世代。スマートフォンに赤ん坊の頃から触れているスマホネイティブ世代。
 そして「AIと対話する力」を当たり前のスキルとして備えて育つAIネイティブ世代

 インターネットやスマートフォンの普及過程というわかりやすい例があるため、AIが最終的に「どこまで」世界に普及することになるかの予測は比較的容易です。

 つまり――「どこでも、誰でも、いつでも」。
 
 そんなAIが当たり前の時代が訪れるまでにどんなことができるかについて、以下の記事にて。

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