あっても困る
土曜日から店のセールをしている。有難い。
本当にお客様は神様です。
飯の糧になるこの小さな「くすりや」は私たちの命の元です。
土曜日も今日も程よくお客様がいらっしゃる。
その合間に、毎月お誕生日のお客様に出している絵ハガキを書く。
下手でも文字だけより絵がある便りが良いか、と昨年から続けている。
毎月別の草花を、と思うのでなかなか大変です。
チョット空いた時間にさて、お茶菓子と漫画だ、と「雨柳堂夢話」という漫画、なかなか面白い。
ズーっと続いているようで、新刊が出たらしい。もちろんお金の出どころは娘(次女)。
それからヒョイと予定表を見ると、またもやZOOMの会議があったのだった。
あたまが柔らかい時は、スッと入ったことも今はなかなか入らない。
入ったか、入らなかったかと思っているうちに忘れている。
とくにZOOMは苦手だ。
会議の予定などはいつも忘れる人、と思われているようでメーカーから前日に確認の電話が来る。
あたまがノンビリなのか、入り過ぎて入り過ぎて入るすき間がないのか、忘れることが多くなった。
一人で「あ~あ。この頃物忘れが~」と言っていると家族全員から「昔からだ、気にするな」と声がかかる。
いやあ、物を取りに行ったのに、
「あれ、ここに何しに来たんだっけ?」と記憶をたどるためにまた元の位置に戻り、
「あっ、思い出した」なんて交通渋滞している脳みそに時々ヘキエキする日々ではあるが、まだ息子の顔も娘の顔もわかる。嫁の顔も分かるからダイジョウブだと確信はしているが、心許ない。
とくに亡くなった亭主の顔はボヤ~っとカスミの彼方だ。
仏間の写真で確認の毎日。
紫陽花を色とりどり、型も様々切ってきて店の花瓶に入れたが、自宅から持ってくるたった10分の間に花がくたびれてしまった。
紫陽花は水あげの悪い花ではあるが、好きな花なので庭に何種類か植えている。
大きくなると下草があまり生えてこない。
スギナ、ドクダミをチョイチョイとるくらいなので助かる。
汗腺のない毛の長い(レトリーバー)犬には気の毒なことだが、家の中には入れられない。
「家の周りに木があると、ホッともするが始末にも困るね。」という話しでお客様と盛り上がる。
「うんうん、分かる」「そうだね、この歳になるとね」
ご主人が植えたケヤキも大きくなって、コブシもまあ大きくなりすぎて隣に倒れたらどうするか、と悩んでおられた。
300坪以上ある敷地に悩まされているという。
売りに出しても売れない。
草との格闘で日が暮れるのもツライことだ。
友人の息子も「母さんが死んだら全部木は切る!」と言われたと。
土地はあっても悩み、なくても悩みだが
「何を言ってんだか、この土地で生まれて育ってきたでしょうが、バチ当たりな」と息子にタンカの一つも切るべきだ。
と私は言うが、友人は「そんなことは言えないよ」と。
フーム、難しいものだ。
暑さの中、ものを考えているとカスれてくる。
今日はこれまで。