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気乗りしない

「何かを書いてね。毎日だよ」

今日は気乗りがしない、としゃべったら

「夜は落ち込むことが多いから、朝のほうがいいらしいよ」と言っている。

朝だろうが、夜だろうが気分である。

空は梅雨らしい雨と曇りで、ウツウツとなりそうな天気。

朝の寝起きは頭が回転せず、ボーっとなる。

夜は回転しっぱなしの延長だから、少し火種も残っている。

一日の中のシャッキリの時間を探すのは無理で、やはりゆらりゆらりと今日も過ぎた。

人間70も半ばで後期高齢者になれば、欲も得もなくなるもので、余分な力も使わないのかもしれない。

ゆらりのついでなのか、夕飯に焼いたパンがふんわりと美味しそうだ。

今晩、パンがいいな。

「冷凍しようと思ってたけど、食べていいよ。」の娘の声に

ジャ、切るね、とテレビの「プレパド」を見ながら、のこぎりの様なパン切り包丁でギシギシとやっていたら、よそ見をして指を切ってしまった。

包丁で切るより痛いものだ。

血がジンワリ浮かび、そのうち指を伝ってポタポタ落ちる。

なかなかに勢いが良い。

それにしても今日の血は少し黒ずんでいないかい。若い頃の新しい真っ赤な血とはいかないんだね、と感心している。

この血がついた指で食事をしていたら、「ホラ、お母さん手が下がってる。チャンとテーブルに上げて。誠心(孫)に怒れないよ」「だって痛いの」

と屁理屈をつけたものの、ホホウ、老いては子に従えだ。

このまま従いっぱなしになり、恍惚となるのは希ではないが、穏やかな日常は希みだ。

しかし上の娘は(フウテンの)寅さん」みたいに、「じゃ、いってくらあな」とまたどこかに行くらしい。

この年になり、寅子と呼ばれた娘に待ったをかける気力もない。

自分の人生だ。楽しんでなんぼ。

「行ってきな」とは言うが、複雑だ。

明日は晴れるか。

2人の娘に世話をされる日が来ないよう、プラズマローゲン(脳の物質で認知症を防ぐらしい)の不足を補いつつ、明日もガンバルか。

あくまでも程よく。

ところで、今日も昼と夜スイカを食べた。(1,280円 税抜き)

ちょっと高いけど、「1/4ずつ食べれると1回一人当たり100円ちょっとだね、安いものだ」と長女の弁。

美味い!


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