京都の思い出つれづれ
京都の回想つれづれ1
運動
・田んぼの「田」の形状をしている建物がGoogle Mapなんかで見て取れると思います。
上の横棒2本が居室で、一番上が独房(単独室棟)、その下が共同室棟(雑居)とのこと。
一番下の横棒は面会室とか事務所、売店なんかがあります。
真ん中の縦棒が通路、横の2本も通ったことはないですが、通路らしいです。
・田の左上、田の位置に屋外の運動場があります。
週に2日、風呂のない日天気が良ければ連れ出してもらえました。
「雨天」「降雪」はもとより、「酷暑」「酷寒」、よくわからないのは前日の雨で「グラウンド不良」ってのも運動中止の理由になりました。
コンクリートブロックを10段重ねした空間には鉄の扉がついています。3m×10mくらいの広さでしょうか。
検身といって、ポケットの中身をまさぐられ、怪しい物を隠し持っていないか触られて問題なければ“放牧”公称30分ですが、大人の事情で短縮されがちでした。
・地面に「捨てコン」というかセメントが流してあって舗装されている区画もあれば、砂のままでワイルドな区画もあります。半々ぐらいでしょうか。
夏になると、イネ科の雑草が伸び放題で、鉄扉が開くと「草むらやん…」ということも多かったです。
せっせと草むしりをすると、30分はあっという間です。
運動とはいっても、複数人がぶち込まれる貴重な機会、他の囚人はせっせと「発声練習」や「喉の運動」に余念がありません。
私は長らく接禁がつけられていたし、要注意と思われていたのか、丸三年ひとりぼっちで運動でした。
囚人と会話したことは、京都では絶無なのです。
草をひっこ抜いては、壁の隅っこにぶん投げる作業を繰り返していると地べたが少しずつ顔を出します。
石が並んでいました。
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